千一夜語り第二夜:カメラのはなし | CLAYの日記

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老後の為の忘備録

第二夜(カメラの話)
2002年01月14日
 続きに書くことが思いつけなくなってしまったので、今度はカメラの話でもしたいと思います。
マニアではないのであまり詳しくはありません(笑)

~1978年(二眼カメラで遊ぶ)
 父親が所有していた旧いカメラでボチボチと写真を撮って遊んでいました。
元は友人のお姉さんがコンパクトカメラを持っていたのが発端だったのですが、私のは既に当時珍しかった二眼式で6×6ブローニーとか言う、紙ロール式のフィルムでした。
モノクロフィルムで結構綺麗に取れたので喜んでました。
 
 最近大手カメラショップで中古の二眼カメラがあり、¥3万円程度の値がついていました。
もう少し高値かと思っていたのでガッカリ…どちらにしても一度買った物は売らない主義ですが。
今も残る往年の愛機”Zenobiaflex”
 
 
2002年6月2日
 色々調べたところ、昭和28年に第一光学というところから発売されたゼノビアフレックスのⅠ型(¥19,500)と判明しました。
私よりはかなり年配ですが、父親は新しいもの好きだったので、きっと当時無理をして買ったのでしょう。
新品か中古かは判りませんが、上のリンクにある写真のものよりはかなり程度もよく、痛んでいますがケースもちゃんと揃っています。
我が家の博物館入りです。

1980年~(AE-1の時代)
 自力でカメラを買いました。キヤノンの「AE-1」でした。
尤も当時お金がなく、レンズは50mmF1.8の標準一個きり。
三脚を持って友人たちとあちこち撮影に行きました。(車も免許もないので歩いて)
結構荷物になり持ち歩くのが苦で後年手放し、京セラがヤシカを買収したときに出たコンパクトカメラに替えました。

1992年~(EOSとルナの時代)
  コンパクトカメラが壊れたのと、丁度子供が生まれたので、奮発して一眼レフカメラを買いました。
キヤノンの「EOS100」です。当時はムービーが流行だったのですが、私の性格では絶対に続かないだろうというのと、メディアが流動的(C-VHSやHi8等複数あった)で将来展望が見えなかったので、確実な35mmスチルカメラを取りました。
レンズも28-80mmと70-300mmの2本ありますが、なぜか昔の「AE-1」の方が写りが良い気がする。
昔の写真と比べるとやはり「AE-1」のがメリハリ良く写ってる。「EOS」の方はなんとなくボーッとしてますね。
マニュアルでシャッター速度や絞り、ピント等をあれこれ変えて実験して、私自身の結論としては「AE-1の時代よりもレンズが悪い!」という結論になりました。
 キヤノンのHPを調べて、どうやら現在のレンズは作り方で4種類あり、安い順に
  1.モールド成型の球面レンズ(プラスチックか?)
  2.ガラスの球面レンズ(これがAE-1時代に使用していた物に相当すると思われる)
  3.ガラス+樹脂コーティングによる非球面レンズ
  4.ガラスの削り出しによる非球面レンズ
となるようです。

そう言えば昔「ガラスを磨くのは職人技であり、定年間際の人しかいない」という記事を読んだ割にはなくならないなぁ、、、なんて思っていたけど、どうやらプラスチック成型でガンガン粗製濫造しているようです。
 
 結局面白くないので、コンパクトカメラの「ルナ」(懲りずにまたまたキヤノン製)を買い、こちらの使用頻度の方が高かったりするのですが、写り自体はEOSと殆ど大差なく、またまたガックリ、、、です。
EOSのレンズカタメグを見て「これぐらいは…」というのを見るとやはり¥10万以上はするようです。

2000年~(デジカメの時代)
 デジカメの時代になって久しく、必要な場合は会社のリコー製「DC-2」を使用していました。
写りは良くバランスの取れた使いやすい機械でしたが、値段が高くて個人で買う気にはなれませんでした。
1999年末頃に「シーラスロジック社がデジカメ用のLSI」を開発した」と言うニュースを見ました。
ここは「安かろう、悪かろう」で性能的にはウンと落ちるんだけど、それ以上に価格が安い製品を作ることで有名な会社です。(個人的な偏見)
初期のFMV等、廉価品のパソコンは大抵ここのビデオチップを使っていました。
S3社とは関連があるので、高級品はあちらでという割り切りなのかも知れません。
 
 「ここが開発したからには¥1万円を切るデジカメが出るのも時間の問題」と思っていたら案の定、2000年になって¥1万円以下のカメラが出てきました。(シーラスロジック社のチップを使用しているかは不明)

価格の安い理由は主に
 1.LCDモニターは廃止(撮った画像をその場で確認できない)
 2.CCDではなくCMOSセンサーを搭載している(感度・分解度等性能は落ちる)
 3.画像サイズはVGA以下(当時の水準としても画像が小さい)
 4.当時主流になりつつあった着脱式メモリーが使えない(データ転送は本体との通信のみ)
 5.当然筐体から何から総てにおいてクオリティは低い。
といった感じで、外観は一気にオモチャレベルにまで引き下げられてています。
 
 それでも何でも良いので、「ホームページに載せるのにデジタル写真を撮りたい」という思いがあり、購入することにしました。

要求スペックは至って単純で、
 1.画素数はVGAサイズ以上
 2.価格は¥1万円以下
の2点のみ。当時候補としてカシオの「LV-10」とマクセルのがあり、マクセルの方がメモリーが8MB(LV-10は4MB)と多いものの価格が¥1万円を超えたので、「LV-10」にしました。
買ってすぐに会社の異動があり、外勤をすることになりました。
お店の外観や陳列状態を撮ることが多かったのですが、図らずも「LV-10」がこれに対して十分な性能(画質だけではなくトーナルな意味で)を発揮してくれ、1年間の外勤生活で日本のあちこちを共に転戦しました。
 
 利点としては兎に角¥1万円でデジカメが手に入ったということでしょう。
その他については総て納得の上で買ったので、さしたる不満はありませんでした。
強いていうならやや暗いということで、室内では確実に露出アンダーになります。その割りにフラッシュもあまり役に立たない。
おっつけもっと良いのが欲しくなるだろうと感じていましたので、お役ごめんになったらPCカメラとしてTV電話にでも使おうと思っていたのに、夜に自室で移す分にはやや暗すぎるのは問題です。
  …以下第三夜に続く…