壊れたコンパック機をレストアしようとしてこれ用のモニターが無いことに気づきました。
どーせ暇潰しなんだけど、やはり他との流用は避けたい。1台1モニターは必須と信じているので、なんとかしなくては…取敢えずいつものインターネット中古ショップを覗くと、生憎格安¥4Kモニターが売れた後でした。
在庫は¥4KのPC-KD1522なるもの、これって98用だよねぇ、ってことは変換コネクタが必要だ。
同じ値段で余り物を買うのは気分が悪いので、その下にあったPC-KD1421を買うことにしました。
¥1K、でもWin95のリストには無い…心配になってショップに確認のメールを出したものの、返事は来ずに現物が来てしまった…不親切な店だ(確認せずに買った自分も悪い)。
どーせ暇潰しなんだけど、やはり他との流用は避けたい。1台1モニターは必須と信じているので、なんとかしなくては…取敢えずいつものインターネット中古ショップを覗くと、生憎格安¥4Kモニターが売れた後でした。
在庫は¥4KのPC-KD1522なるもの、これって98用だよねぇ、ってことは変換コネクタが必要だ。
同じ値段で余り物を買うのは気分が悪いので、その下にあったPC-KD1421を買うことにしました。
¥1K、でもWin95のリストには無い…心配になってショップに確認のメールを出したものの、返事は来ずに現物が来てしまった…不親切な店だ(確認せずに買った自分も悪い)。
案の定、接続してみると文字が流れてますねぇ、思わず笑ってしまった…うーん、旧98専用だったか。。。自らスカを掴んでしまうとは、流石に貧乏人だなぁ、、しくしく。
「ええい、ままよ」ということで、せめてなんとかVGAが使えるよう改造に着手することに決めました。
HPを探した限りでは、この手の改造にはあまりお目に掛かりませんが、トランジスタ技術やハムジャーナル等の技術雑誌では過去に何度か取り上げられたようで、場合によっては800*600も可能らしいです。
HPを探した限りでは、この手の改造にはあまりお目に掛かりませんが、トランジスタ技術やハムジャーナル等の技術雑誌では過去に何度か取り上げられたようで、場合によっては800*600も可能らしいです。
過去のトランジスタ技術誌を漁ると、サンヨー製モニターの改造記事が出てきたので軽く読み流す。
更に昔使っていたPC-KD854の回路図の汚いコピーを取ってあったので、これを参考に改造に着手する…うーん、使っているICの品番が違う。でも似た番号だからきっと同じメーカーかな?
取敢えず他の機種の改造記事と回路図を参考に凡その検討を付けます。
何分パソコン雑誌なんざ定期購読しなくなって15年程経つので、この世界は盲目同然だ。
が、「TV回路なんざ枯れた技術よ」と嘯き、取敢えず水平発信用の時定数の目安をつける。
確かVGAは31KHz、旧98は24KHzが水平周波数で、垂直は両方60Hzだったハズだ。
ということは、水平周波数だけ弄ればVGA化が可能のハズである。
何分パソコン雑誌なんざ定期購読しなくなって15年程経つので、この世界は盲目同然だ。
が、「TV回路なんざ枯れた技術よ」と嘯き、取敢えず水平発信用の時定数の目安をつける。
確かVGAは31KHz、旧98は24KHzが水平周波数で、垂直は両方60Hzだったハズだ。
ということは、水平周波数だけ弄ればVGA化が可能のハズである。
因みに時定数の式は1/f=0.6CR、水平周波数調整用のトリマーが目安20K程度の所で合っていたので、対応するコンデンサは、
C=1/0.6*20KΩ*24,000Hz=3500PF程度
C=1/0.6*20KΩ*24,000Hz=3500PF程度
ってな訳で、IC周辺でフィルムコンで3500PF程度の値を探す。
具体的に書くと、表面に382とか472とか、272とか書いてある、丸い円盤型では”ない”コンデンサーがICの周辺にないか探す。
この場合は”382”と書いた部品が見つかったので、先ずこれを引っこ抜く。
周波数は31/24=約1.3ということで、30%高く設定しなくてはならない。
が電気的に見るとこれは十分設計マージンの中にあるハズなので、行けるだろう。。。
周波数はコンデンサーの容量に反比例するので、交換するコンデンサーの容量は、
3800/1.3=2923PF
となる。こんな半端な容量はないので、2200+470=2670PFとします。
が電気的に見るとこれは十分設計マージンの中にあるハズなので、行けるだろう。。。
周波数はコンデンサーの容量に反比例するので、交換するコンデンサーの容量は、
3800/1.3=2923PF
となる。こんな半端な容量はないので、2200+470=2670PFとします。
これに交換するとなんとか無事に同期を取ることができました。
但し、このモニターには水平幅調整機能はない。よって画面が30%小さくなってしまい、非常に不細工になります。
但し、このモニターには水平幅調整機能はない。よって画面が30%小さくなってしまい、非常に不細工になります。
小さくて貧乏臭い画面
なんだか懐かしいWindows3.1の画面です。
回路上調整できないハズはないと思うのですが、つてを頼ってプロに聞いては見たものの、「あまりやると発振が止まるからやめたほうがいいよ。」といわれ、ここで断念しました。(本人そんなはずはないと思っている)
でもまあ取敢えず曲がりなりにもVGAモニターとして使えるようになったので一応無駄になることは無かったわけです。
でも掛った費用は、
でも掛った費用は、
うーん、とても安いとは言えない。
こんなことなら前に近所で売っていた”アップルの13’モニター¥3K”を買って改造したほうが良かったかも。
巷では旧98モニターは¥300との話も聞くし…でも手持ちのモニターがある場合には改造するとまた使えるようになるかも。
私の場合は面倒臭いので変換コネクタを使いましたが、VGAケーブルが¥500程度であるので、こちらを買って繋ぎなおしたほうがきっと安いでしょう。
家にも一個転がっているので、そのうちこれに換えるつもり。
旧98モニターをVGA化する2 (2001年09月29日加筆)
MAXMIXさんから書き込みとメールを貰いましたので、もう少し細かく書いてみたいと思います。
ここはお客さんが少ないので、来ていただいた方にはなるべく好待遇でお迎えしたいと思いますので(笑)。
また、前編のような投げやりな記事に興味を持って頂いて恐縮してますし。。。
本当はもう少し写真なども入れたかったのですが、当時(1999年夏)自分のデジカメを持っていなかったので撮れませんでした。
今回はC-3040ZOOMもあるのでちゃんと撮れました。
容量の計算式などは前編に書いてありますので、具体的にどこを交換したのかを書きます。
MAXMIXさんから書き込みとメールを貰いましたので、もう少し細かく書いてみたいと思います。
ここはお客さんが少ないので、来ていただいた方にはなるべく好待遇でお迎えしたいと思いますので(笑)。
また、前編のような投げやりな記事に興味を持って頂いて恐縮してますし。。。
本当はもう少し写真なども入れたかったのですが、当時(1999年夏)自分のデジカメを持っていなかったので撮れませんでした。
今回はC-3040ZOOMもあるのでちゃんと撮れました。
容量の計算式などは前編に書いてありますので、具体的にどこを交換したのかを書きます。
前述していますが、これの回路図が無かったのでPC-KD854の回路図を元に検討をつけました。
ICの品番が変っているだけで、周辺回路とピン番号は同じだったと記憶しています。
交換する部品は、”STK79801”という大型のICの18と19番ピンに繋がれている”C501”というコンデンサーです。
”382”と番号が書いてあります。(3800PF)
但し、”C501”はパターン上の印刷なので、PC-KD854とは異なると思います。
ICの品番が変っているだけで、周辺回路とピン番号は同じだったと記憶しています。
交換する部品は、”STK79801”という大型のICの18と19番ピンに繋がれている”C501”というコンデンサーです。
”382”と番号が書いてあります。(3800PF)
但し、”C501”はパターン上の印刷なので、PC-KD854とは異なると思います。
左写真の電子銃の下辺りに黒く見えるのがSTK79801です。
この3800PFのコンデンサーを取り外し、代わりに2200PFと470PFのコンデンサーを並列に取り付けます。
微調整が必要になるかもしれませんので、元あった場所に2200PF、裏側のパターン面に小さい方の470PFを取り付けました。
コンデンサーを交換することにより、同期がズレますので、一度パソコンに接続してVGAの信号を出し、基板の隅っこについているトリマーで調整すればOKです。
垂直掃引周波数が固定(リフレッシュレートが60Hzのまま)で良ければ、この方式でSVGAにも対応できる筈です。
厳密には”SVGA規格”とはリフレッシュレートが56Hzのようですが、これでは流石に辛いものがあり、極初期のビデオボードを除いて60Hzで合う様になっているみたいなので大丈夫でしょう。
但し、元々の水平掃引周波数が24KHzなので、SVGA(36KHz以上)で使うと色滲みが激しくなるようです。
またこのままだと掃引周波数の上昇に比例して画面が小さくなって(24/31=77%)しまいます。
残念ながらPC-KD1421(854も)には画面サイズ調整用のトリマーがなく、回路上でも見つけることが出来なかったので、今回の実験ではVGAサイズまでで断念しました。
回路図を友人宅(遠方)に置いて来てしまったので、今から再検討も出来ませんし、せめてVGAだけでも画面一杯に表示させたい(笑)
残念ながらPC-KD1421(854も)には画面サイズ調整用のトリマーがなく、回路上でも見つけることが出来なかったので、今回の実験ではVGAサイズまでで断念しました。
回路図を友人宅(遠方)に置いて来てしまったので、今から再検討も出来ませんし、せめてVGAだけでも画面一杯に表示させたい(笑)
2001年09月29日現在の状態
マシンもふとしたことから舞い戻ってきたFMV5100の基板を、その前のモデルのFMV466の筐体(¥500税込み)に入れたものとなり、スピーカーも¥100ショップで調達し、合計¥600で先月リプレースできました。
OSも21世紀になってようやくWin3.1からWin95にアップしたし(爆笑)。
スペック
CPU:Pentium 100MHz
RAM:32MB
HDD:810MB
CPU:Pentium 100MHz
RAM:32MB
HDD:810MB
本当はSVGAくらいで表示できると嬉しいのですが、何分殆ど使わないホビールームのお飾りなので、手間は掛ける気があってもお金を掛ける気はありません(笑)。
旧98モニターをVGA化する3
2001年10月02日
昨日より東京での仕事が始まりましたが、先方が田舎モノに配慮してくれて、先ずは市場調査(早い話が物見遊山)からとなりました。
しかも今回の範囲には秋葉原もある。。。千歳一遇のチャンスである。
2001年10月02日
昨日より東京での仕事が始まりましたが、先方が田舎モノに配慮してくれて、先ずは市場調査(早い話が物見遊山)からとなりました。
しかも今回の範囲には秋葉原もある。。。千歳一遇のチャンスである。
同僚を待たせ、事前チェックしておいたラジオ会館7階の”BIT-INN LOUNGE”に行く。
…が、残念ながら8月末を以って閉鎖とか。
どうやら規模縮小で、”LOUNGE”も”クリーンスポット”も”Ai”に吸収となったようだ。
(正確にはクリーンスポットが”Ai”の地下1階に移動、”LOUNGE”はそこに吸収された。)
取敢えず西口ビルのに行き、クリーンスポットで”PC-KD1421”の回路図と、水平・垂直幅の調整箇所を伝授して貰えるようにお願いする。
、、、どうやらやる気はあるようだが、肝腎の回路図が見つからないとか。
PC-KD1421は1993年発売のモニターであり、NECは生産終了後10年はサポートを行う(家庭電器工業会の規約は7年で良い)という自主規制を設けていた筈だ。
「10年経ったので、PC9801のサポートを打ち切る。」と大々的に宣伝されたので記憶されている方も多いはずである。
こちらも勤務中故、あまり時間を取る訳にも行かず、1時間近く待った末取敢えず連絡先を伝え、先方の責任者の名刺を頂戴してここを後にする。。。が、出張から帰った10月05日現在音沙汰がない…寂しい。。。
…が、残念ながら8月末を以って閉鎖とか。
どうやら規模縮小で、”LOUNGE”も”クリーンスポット”も”Ai”に吸収となったようだ。
(正確にはクリーンスポットが”Ai”の地下1階に移動、”LOUNGE”はそこに吸収された。)
取敢えず西口ビルのに行き、クリーンスポットで”PC-KD1421”の回路図と、水平・垂直幅の調整箇所を伝授して貰えるようにお願いする。
、、、どうやらやる気はあるようだが、肝腎の回路図が見つからないとか。
PC-KD1421は1993年発売のモニターであり、NECは生産終了後10年はサポートを行う(家庭電器工業会の規約は7年で良い)という自主規制を設けていた筈だ。
「10年経ったので、PC9801のサポートを打ち切る。」と大々的に宣伝されたので記憶されている方も多いはずである。
こちらも勤務中故、あまり時間を取る訳にも行かず、1時間近く待った末取敢えず連絡先を伝え、先方の責任者の名刺を頂戴してここを後にする。。。が、出張から帰った10月05日現在音沙汰がない…寂しい。。。
2002年05月28日(加筆)
3月11日に、かたくりさんから 「VGAモニターの改造に成功した」との書き込みを頂きました。
ここは書き込みが少ないのですがゼロではなく、流れてしまわない内に書き留めておこうと思いました。
あちらはPC-KD882のモニターを改造されたようです。
TV回路にはお詳しいようで、調整についてご教授いただきアスペクト比を改善できました、感謝。
それと、ここ3,4日妙なところからジャンプしてきているのがあったので、辿ってみるとヤフーの掲示板でした。
私のと同じPC-KD1421をPC9821のWindows95で使いたいという質問に答えたものでした。
「かなり危険を伴う上、素人だと感電死及びブラウン管の爆発もあり得るのでやめた方がよい。」というご意見でした(笑)
私のと同じPC-KD1421をPC9821のWindows95で使いたいという質問に答えたものでした。
「かなり危険を伴う上、素人だと感電死及びブラウン管の爆発もあり得るのでやめた方がよい。」というご意見でした(笑)
私はTVに関しては素人なので、意見は差し控えますが、ブラウン管を扱う場合の注意点は、
1.絶対に濡らしてはいけない(高電圧なので、ショートやリークの原因になる)
2.電源を切った後、10分以上待ってから回路を触る(コンデンサーのチャージが抜けるのを待つ)
の2点だけは必ず守るようにしています。
1.絶対に濡らしてはいけない(高電圧なので、ショートやリークの原因になる)
2.電源を切った後、10分以上待ってから回路を触る(コンデンサーのチャージが抜けるのを待つ)
の2点だけは必ず守るようにしています。
昔ショートや感電で、それこそ「死にそうな目」には何度も会っていますから(笑)
蛇足ですが、ブラウン管は内部がほぼ真空状態となっており、破壊された場合には破片などは一旦内部に引き込まれる状態になり、これは「爆発」ではなく「爆縮」と呼ぶ…と昔習った記憶があります。
蛇足ですが、ブラウン管は内部がほぼ真空状態となっており、破壊された場合には破片などは一旦内部に引き込まれる状態になり、これは「爆発」ではなく「爆縮」と呼ぶ…と昔習った記憶があります。