この「中里」の「揚最中」を「最中」の食べ比べの仲間に入れてもよいものやら…。
長年の顧客に愛され続ける店だ。駒込駅東口を出て、ガード下のトンネルをくぐればほど近くにある。
明治6年(1873年)に日本橋で創業、大正12年(1923年)に駒込に移って営業を続けている。
最近では「大丸東京店」の地下1階に店を出しているので利用しやすくなった。
この店の名物は「揚最中」と「南蛮焼」。二枚看板というやつだ。
まずは対象となる「揚最中」。
駒込「御菓子司 中里」の「揚最中」
胡麻油で揚げた皮はちょっと塩けがあり、おかきのような味。昭和初期に生まれたアイデア商品。
どういうきっかけで生まれたのかは知らないが、なんとなくほほえましい誕生秘話が想像できそう。
あまり銘品などと持ち上げすぎないほうが面白いと思うのだが。
粒餡の量が普通の最中より少なめなのでスナック感覚で食べられる。
当然のことながら、最中としては好き好きが分かれるだろう。
もう一つの名物菓子「南蛮焼」は
黒蜜に地粉を混ぜて焼き上げた皮に餡をはさんだ菓子だ。粒餡とうぐいす餡の2種類ある。
「どら焼き」のような見た目だが、卵は使ってない。小麦粉と膨張剤、黒蜜を水で溶いたものを焼き台に流し、焼き色を付けないように蒸し焼きにするのだそうだ。
ボリュームたっぷりでしっかり詰まった皮のおかげで餡の印象が影薄くなってしまっている。
この皮の好きな人にはたまらないだろうが…。
これも好き好きだろう。
「最中を食べる」一覧は
https://ameblo.jp/qpkokko71922/theme-10106414071.html