いつか日本でも | 広田鉄磨のブログ

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いつか日本でも起きることになるだろう

 

そうなると免疫弱者である老人たちが サルモネラでとどめを刺されることになりかねない

 

米国食品安全検査局(FSIS)は11月22日、シプロフロキサシンに対する感受性が低下したSalmonella Enteritidis の発生頻度の増加について公表

https://www.fsis.usda.gov/news-events/news-press-releases/increase-frequency-salmonella-enteritidis-decreased-susceptibility

概要は以下のとおり

 

 全米薬剤耐性監視システム(NARMS)は、細菌分離株(サルモネラ属菌、カンピロバクター、大腸菌、及び腸球菌)の抗菌性物質感受性の変化を監視し、これらの知見を産業界、ステークホルダー、及び国民に伝えている。

 

 NARMS は、連邦政府検査済みの食肉処理施設で採取された鶏肉製品及び盲腸検体から、シプロフロキサシンに対する感受性の低下(decreased susceptibility to Ciprofloxacin(DSC):耐性+中等度耐性カテゴリを合わせた、MIC ≥0.12 µg/mL)を示す、S. Enteritidis分離株の割合が2017年以降増加していることを確認した(図1)(訳注:図1として鶏肉製品及び盲腸検体由来のS. EnteritidisのDSC頻度が示されている)。

シプロフロキサシンは重症のサルモネラ感染症の治療によく使用されるため、その有効性の低下は懸念される。また、フルオロキノロンの使用は、家きんのカンピロバクター分離株で耐性の増加が最初に観察された後、2005年以降、米国では家きんへの使用が禁止されているため、この傾向も懸念される。

 

 主な所見:

1. S. Enteritidisで観察されたDSCは、キノロン耐性決定領域、具体的にはジャイレースA遺伝子(gyrA)の単一点変異に起因する。

2. DSCを有するS. Enteritidisの増加は2017年以降観察されている。現在までに、鶏肉製品及び鶏の盲腸検体から合計1,068株のS. Enteritidis分離株がDSCとして同定されている。

3. これらの分離株のほとんど(98.5%)は、他の抗菌剤クラスに対する耐性を示していない。

4. 2017年以降、DSCの発生は地理的場所、企業、施設の規模を問わず観察されている。

5. FSISの観察は、小売用鶏肉製品及び患者から収集された検体で観察されたDSCを有するS. Enteritidisの増加と相関している。

 

 NARMSは、この傾向をさらに理解し、家きんにおけるフルオロキノロン/シプロフロキサシンの使用が長期にわたって禁止されているにもかかわらずDSCを引き起こす要因を理解し、低減戦略を検討するために、業界及びNARMS関係機関と情報交換を続けている。

 

 詳細情報は、以下のURL「NARMS総合報告/概要」ページ」から入手可能。

Https://www.fda.gov/animal-veterinary/national-antimicrobial-resistance-monitoring-system/integrated-reportssummaries