皆さま

 

今回は、カトリック教会が実施している悪魔祓い=エクソシズムの手続きと、実際の事例について取り上げます。

 

特に注釈をした方が望ましい場合を除いて、事例については記録された内容をそのまま記述するに留めます。

 

よろしくお付き合いくださいませ。

 

 

悪魔祓い(エクソシズム)の定義と手順

 

悪魔祓い(エクソシズム)は、悪魔や悪霊が人間の体や場所に取り憑いたと考えられる場合に行われる儀式です。

 

悪魔に取り憑かれた人は、通常、異常な行動や健康問題を示すとされ、これがエクソシスト(悪魔祓いを行う者=祓魔師)によって確認されます。

 

 

参考情報源:カトリック百科事典Cathopedia

(https://it.cathopedia.org/wiki/Esorcismo)

 

エクソシズムとは決まり文、ジェスチャー、聖遺物、祝別された物を通して、あるいは超自然の力を召喚して悪魔や悪霊を祓うこと。特に悪魔に憑かれた場合に行います。悪霊の支配下にある人は、その行為の責任を問われません。


古来よりカトリック教会では、エクソシズムには二つの要素がありました。神の造形物を支配することを止めさせるために、イエスの名のもとに悪魔に対して激しく脅す調子で追い払うための誦句を執拗に繰り返すこと、悪霊に支配された人を救うためにキリストに祈ることの2点です。


キリスト教の初期には、教会は各信者に悪魔を追い払う力を認めていました。現代ではエクソシズムは、司教(vescovo)が司祭(sacerdote)に委ね、特別な必要に応じて監督協会会議が教皇座に教会内でエクソシズムを行うことを要請する場合があります。

 

1999年に秘跡の儀式と悪魔カルト用のエクソシズムの新しい儀式が聖省(教皇庁の常任委員会)から公表されました。2004年に再び改訂し、サタンの影響がある場所、物、人があると判断された場合に司祭が行う祈祷と、信者が私的に唱える祈祷集も含めました。


悪魔による攻撃が本物の場合、原因が悪魔による直接的攻撃あるいは魔術を使った攻撃であろうと状況に応じてエクソシストは以下の3種類の方法を行うことができます。

 

1.悪魔祓い
 

2.憑依や悪魔に支配されて他者を攻撃するなどの虐待に対する儀式
 

3.悪の蹂躙に対する儀式
 

教会によると悪魔に支配された徴は以下を含みます。


1. 一度も学習したことのない言語を理解あるいは話す(聖書中の「異言語で話す」とは違う)
 

2.現世において知る手段をもたない人が知るはずのない事を知っているあるいは暴く


3.その人の肉体の限界を超えた物理的な力
 

4.神、マリア、十字架、カトリック信者の図像に対する暴力的敵意

 

科学的知見に対するカトリックの見解
 

カトリック教会の同意なくエクソシズムを行うことは、1614年の公式ガイドラインを逸脱することです。勅令により聖職者と悪魔に支配されていると確認された当該人物は決まった手順を踏まなければなりません。

 

その手順には、当該者は次の手続きに進む前に医者の診察を受ける必要があることが含まれています。その目的はあらゆる精神病の可能性を排除することにあります。

ローマカトリックの教えによると、悪魔に支配されることは非常に珍しく、精神な健康に関する問題がそのように見えることはよくあります。

 

ヴァチカンは必要に応じて悪魔憑きの有無を判断しエクソシズムを行えるように訓練された聖職者を各教区に置くことを求めています。


1999年に公開されたエクソシスト指導書(De exorcismis et supplicationibus quibusdam- DESQ 99,al n. 17)では、エクソシストは儀式を始める前に精神科医の意見を聞くことを推奨しています。

 

しかし医者&エクソシストへの相談あるいはこのような場合の診察は現行の教会法典では規定されていません。
 

 

エクソシズムの事例:アンネリーゼ・ミシェル

 

参考情報源:イタリア語版Wikipedia

 

アンネリーゼ・ミシェル(Anneliese Michel)の事例は、エクソシズムに関連する最も有名で議論を呼んだケースの一つです。

 

以下に彼女の生涯、エクソシズムの経緯、そしてその後の影響について詳しく説明します。

1. アンネリーゼ・ミシェルの生涯

 

生年月日: 1952年9月21日
出身地: ドイツ、ババリア地方のレイブリング
死去: 1976年7月1日(享年23歳)
 

アンネリーゼは敬虔なカトリックの家庭に育ちました。彼女は16歳の時に最初の発作を経験し、後にてんかんと診断されました。その後、彼女の健康状態は悪化し、精神的な問題も抱えるようになりました。

2. エクソシズムの経緯


アンネリーゼは次第に、自分が悪魔に取り憑かれていると信じるようになりました。彼女の家族も彼女の行動や症状を見て、医学的治療が効果を発揮しないと感じ、エクソシズムを求めるようになりました。

1975年から1976年にかけてのエクソシズム

エクソシスト: アーノルド・レンツ神父(Arnold Renz)とエルンスト・アルト神父(Ernst Alt)
儀式の回数: 約67回
儀式の内容: エクソシストは伝統的なカトリックの大エクソシズムを行い、祈りや聖水の使用、悪魔への命令などを実施しました。

 

3. エクソシズムの実施
 

数人の伝記作者によると、アンネリーゼは数年間癲癇の発作に苦しんだ後、その時点ですでに悪魔の出現を訴えていました。1973年の夏に企画されたサン・ダミアーノ付近(エミリア・ロマーニャ州のサン・ジョルジョ・ピアチェンティーノのマリア崇敬の地、カトリック非公認のカルトの地)に行く巡礼旅行のガイドは、アンネリーゼ自身が信仰の危機に悩んでいたと確信しています。

同ガイドが案内する、この種の巡礼旅行にアンネリーゼが初めて参加した時、彼女はカルト関係のあらゆる物に非常な嫌悪感を露わにしました。ガイドに唆されてアンネリーゼはアシャッフェンブルクの聖職者に自己紹介しましたが、悪魔に憑かれているというどんな証拠も見出すことはできませんでした。しかしながら礼拝堂付き主任司祭、当時はエッツレーベン教区司祭だったエルンスト・アルト司祭と会うように手配したのです。

 

アルト司祭は、アンネリーゼは医師の再検診を受ける必要があると最初に主張した人物です。巡礼旅行のガイドは心理学解釈を信じていなかったので、アドルフ・ロデヴィク神父にコンタクトを取りました。

 

ロデヴィク神父は描写された情報を基に悪魔憑きの徴があると思いいました。悪魔学における二つの基本的著作の作者であるイエズス会のロデヴィクはカトリック内部ではエクソシズムと悪魔憑きに関する専門家で見なされ、それは議論の余地のないものでした。その上彼自身も頻繁に悪魔祓いの儀式を実践し、ドイツ司教会議では悪魔学の顧問でした。

1975年7月1日、エルネスト・アルトは最初のエクソシズム(exorcismus probativus)を司宰しました。立会人によると、その時アンネリーゼはロザリオを引きちぎましたた。この頃アンネリーゼは立て続けに起こる発作と勉学の継続が困難なほど痩せてしまったため、再び両親の家に引っ越しています。

アルト神父の要請に関して、ヴュルツブルク司教ヨーゼフ・シュタングルは初めて小規模な悪魔祓いの儀式を司宰することに同意しました。儀式は8月3日に行われた。

それ以降アンネリーゼの精神状態は急速に悪化していったのです:ほとんど眠らず、強い不安に悩まされ、叫び、錯乱し、食べ物を食べなくなりましたが、虫を食べ尿を飲みました。

報告書によると、エルンスト・アルト司祭はこの時点で精神科病院での治療を勧めたが、アンネリーゼと両親には受け入れがたいことでした。特に両親はこの事で教師のキャリアの妨げになることを懸念していました。

9月16日、シュタングル司教はついにローマの儀式に則った大規模な悪魔祓いを司宰することを命じました。エクソシズムは一般的に魔を遠ざける、あるいは悪霊から守るためのものですが、大規模なエクソシズムは悪魔に乗っ取られた個人から悪魔を退散させるための特別な儀式です。

9月24日に最初の大規模なエクソシズムが始まり、1975年アンネリーゼの死まで続きました。

 

さらに1976年7月1日のエクソシズムを加えて、大エクソシズムは計67回行われました。

またその様子はレンツ神父が2回目の儀式で持ち込んだ音声レコーダーで記録されました。

 

 

 

テープ上の録音から、アンネリーゼが激しく変化した声で話し、繰り返し自発的に叫び、粗野で卑猥な言葉を使いました。

 

エクソシスト達によると、それは悪魔に起因したものでした。

 

証言によると、アンネリーゼはルシファー、悪魔人間であるユダ、ネロ、カイン、ヒットラー、ヴァレンティン・フライシュマン(1572年~1575年までエトルベンの後任教区司祭、すなわちエルンスト・アルトの先任者。殺人者で子供が4人いるという噂だった)に憑かれているとエクソシスト達は断言しました。


アーノルド・レンツ曰く、アンネリーゼに悪魔が憑いた理由は、贖罪に支配されて苦しむことを通じて幾つかの魂が地獄から救われるだろう悪魔がアンネリーゼに言ったからです。別の理由は、アンネリーゼの母親の元隣人が彼女が生まれる前に呪いをかけたからというものでした。


1976年3月3日の灰の水曜日、四旬節の初日(復活祭の40日前)が始まるとアンネリーゼは食べることを一切やめました。それ以降、彼女の精神と肉体の状態は劇的に悪化しし、さらに一人で苦しむようになりました。

例えば何時間も跪いて頭を床に打ち付けました。4月半ば、アンネリーゼはヴュツブルクの大学寮のベッドから離れられなくなりました。この時期の事を祈りのグループの仲間たちは、アンネリーゼはもう医者の治療を受けているからと医者を呼ぶことに姉が反対したと断言しています。事情を知る友人たちは司教に秘密保持を制約させられました。


5月以降アンネリーゼはヴュツブルクにいられなくなりました。エルンスト・アルト司祭は彼女を迎えに行き、まずエトルベンにある彼の教区に連れて行き、その後クリンゲンベルクにある彼女の両親の家に連れて行きました。

 

それ以降、アルトとレンツによると体力が再び向上し、一日500回から600回の跪拝礼をし、けいれん、噛む、引っ掻く、自傷行為はもはや日常茶飯事でした。この時期その場に居合わせた人々の証言から、多種多様な方法でアンネリーゼが自傷行為をしていたことが分かっています。例えば、歯を砕きながら噛んで壁に穴をあけようとしました。


アンネリーゼの最後の数週間はこれ以上のケガを防ぐためにベッドに縛られていました。この間、家の中を歩くには小さすぎる靴を履いて足を痛めつけていたにも拘らず、死ぬまでアンネリーゼは聖痕が授けられたと信じていました。しかも膝の上部にある傷口は絶え間ない跪拝礼のために閉じることはありませんでした。

 

アンネリーゼは手にも聖痕を授けられたと確信していましたが、それは人の目には見えないものでした。救世主は試験論文を仕上げたいという彼女の要望に応じて聖痕を押すことを許可しませんでした。

 

おそらく目に見える全ての傷は自傷行為によるものか、転換時のけいれん発作に起因するものと思われます。傷は多くの写真に記録されています。


1976年6月30日最後のエクソシズムが行われたわずか1日後、酷い悪液質と栄養失調で亡くなりました。同日行われた検視で肺炎だったことが分かりました。側頭葉部位に異常は認められませんでしたが、これが癲癇病の誤診の証拠とはなりません。アンネリーゼの死亡時の体重は31㎏、身長は1,66mでした。

 

4. 法的および社会的影響
 

裁判


被告人: アーノルド・レンツ神父、エルンスト・アルト神父、アンネリーゼの両親
罪状: 過失致死罪
判決: 1978年、全員に有罪判決が下されました。両神父には6か月の執行猶予付き懲役刑、両親には罰金刑が科されました。
 

裁判の論点
 

・医療 vs. 宗教: アンネリーゼが医療的治療を拒否し、宗教的な儀式に頼ったことが問題視されました。
 

・自由意志: アンネリーゼ自身の意志と家族の信仰が重視される一方で、彼女の精神的健康に対する適切な対処が不足していたとされました。
 

5. 社会的および文化的影響
 

アンネリーゼ・ミシェルの事例は、エクソシズムと精神医学の関係についての議論を引き起こしました。彼女の死をきっかけに、カトリック教会はエクソシズムの実施に対する規制を強化し、精神医学的評価を重視するようになりました。

映画およびメディア
 

この事件は多くの映画やドキュメンタリーの題材となり、最も有名なのは『エミリー・ローズのエクソシズム』(2005年)です。この映画はアンネリーゼの事例に基づいて制作され、エクソシズムの恐怖と法的問題を描いています。

まとめ
 

アンネリーゼ・ミシェルの事例は、エクソシズムの歴史において非常に重要かつ議論を呼ぶ事件です。彼女の悲劇的な死は、宗教的信仰と医療の狭間で生じた問題を浮き彫りにし、エクソシズムの実施における慎重さと倫理的配慮の重要性を強調するものとなりました。

 

この事例は現在でもエクソシズムの実践とその社会的影響について考える際の重要な参考事例となっています。

 


悪魔との対話の様子を記録した音声ファイル(イタリアの事例)

この音声ファイルは2019年10月7日(ロザリオの聖母の日)に録音され、ナポリの信者グループの間で広まった(チャットアプリWhatsAppで転送)もの。

 

どの点から見てもエクソシズムであることは疑いないものです。

 

この音声ファイルは、疑問の余地なくナポリ中心部の教会で祝賀を行っている神父が教区民との連絡に使うマルチメディアグループに送ったものと思われ、信憑性は高い。

 

参考情報源(https://www.stylo24.it/audio-mistero-esorcismo-napoli/)
 

 


日本語訳

 

(祈りの最後の余韻から始まる)

聖マリア様、今日はあなたの聖ロザリオのための祝いの日(ロザリオの聖マドンナ)です。このベルゼブブが聖ロザリオの祈りに関する教理を私たちに教えてくれるように計らっていただきたいのです。そこで聖マリア様にお願いいたします。すでに教理の幾つかを述べられたが、今日は特別な祝祭なので数分間あるいはもっと長くても良いのでベルゼブブが聖ロザリオの祈りについて話すようにベルゼブブに強いてください。


さあ、聖マリア様の許可を頂いたので、天の命令を以て、私はお前(悪魔=ベルゼブブ)に聖ロザリオの祈祷とその威力について話すように命ずる。神の名において話すように命ずる。美しいことを美しいイタリア語で存分に話すのだ。美しいイタリア語で話しなさい。

 


1:36 悪魔:その冠(いばらの冠)は俺を壊す。

神父:ずいぶんマシなイタリア語だな。きれいなイタリア語だ。(言葉の)才能があるな。続けろ。

1:53 悪魔:あらゆる天使祝詞(アヴェマリアの祈り)が俺の脳みそを吹っ飛ばす。

神父:私に促されずともどんどん続けなさい。聖母はお前に対する聖ロザリオ祈祷の威力についてお前が私たちに話すことをお望みなのだから。

2:26 悪魔:ただひたすら一心にする祈りを皆ができるとはかぎらない、その祈りを行う者はイエス・キリストとアヴェマリアの命に結びつく。祈祷が唱えられているのを聞くと俺は粉々になる。我慢できない。ああ、まったく無理だ。祈らなくても(イエスとアヴェマリアとの)絆を手にしている人間には、もううんざりする。俺は我慢できないが、聖母はこの祈りを愛している。

神父:先を続けろ。

3:36 悪魔:その絆を家族で祈れば聖母から特別な保護を与えられる。俺はその家に入ることはできない。許可が下りないのだ。なぜなら家族の中にある聖ロザリオ祈祷の力が俺を押しつぶす。

神父:先を続けて。

4:25 悪魔:家族のうち一人でも聖ロザリオ祈祷を祈れば、他の家族(のメンバー)も救われる。

神父:聖マリア様、この悪魔ベルゼブブに聖ロザリオの教理を言うようにさせてくださったあなたに感謝いたします。至高の聖マリア、あなたのお許しをもって私はこの教理を多くの人々と分かち合いたいと思います。悪魔に話させてください。(悪魔に向かって)話を続けろ。さあ。

5:20 悪魔:彼女が特に愛する奥義はキリストの情熱だ。なぜならその情熱にはあらゆる人類を救う救済があるからだ。

神父:それは(ロザリオの祈りの)“至福の奥義”のことか?

5:51 悪魔:それも含む。

神父:続けて。

5:59 悪魔:だがロザリオを唱える者に俺は邪魔しに行く。

神父:どのように邪魔するのか?

6:08 悪魔:考えさせる、注意力を散漫にさせる。

神父:だが聖母は(お前が邪魔しても)変わりなく喜ばれる。

6:22 悪魔:そうだ。
 

神父:それなら怯むことはないな。皆さん、ちょっと安心しましたね。そうです、聖母はすべてを受け入れる。続けろ。

6:34 悪魔:そうだ、(聖母は)全てを迎え入れる。

神父:続けろ。

6:46 悪魔:祈りは子供と共にしなければならないだろう、そして俺が邪魔をしに行く前に子供たちにこの祈りを教えなければならないだろうな。なぜなら俺は純粋さを盗もうとするからだ。だから母親たちは子供たちのために聖ロザリオの祈りを祈らなければならないだろう。なぜなら俺は家族や若者を壊したいのだ。

神父:ああマリア様、私たちにロザリオを与えてくださって感謝いたします。引き続き悪魔に話をするようにさせてください。ああ、ベルゼブブが話す言葉はあなたのおかげです。そしてこのエクソシズムにおいて、あなたの僕であるエクソシストの私に加えて、同席してくれた6人の同僚たちは私のそばにいて祈ってくれるおかげで、こうして進めることができることに感謝いたします。ベルゼブブが他に何か私たちに言うことがあれば、ベルゼブブに話すように強いてください。彼に話し続けさせてください。

8:26 悪魔:聖ロザリオを祈る者に聖母はたくさんの恩寵を与える。そう、それはたっぷりとな。そして俺はそれを我慢できない。(カトリックの祭典や行事を準備するための)“9日間の祈り”も俺の脳みそを粉々にする。“9日間の祈り”も我慢できない。特にマリアが闇のもの罪人を自由にする(解放する)からだ。

神父:ほら。お前が苦しみもだえると聞く前から我々は連祷が大好きだ。連祷について何か言うことはあるか?

9:27 悪魔:連祷は俺を押し潰す。俺の邪魔をする。

神父:なぜ?

9:42 悪魔:なぜなら飽きもせず連続して神を称えるからだ。

神父:そうするだけの価値があるからだ。

9:51 悪魔:お前たちにとってはな。
 

神父:ふむ、お前は認めたくないかもしれないがお前の女王(聖母のこと)にとっても明らかに(価値あることだ)。(悪魔が「なんだと」とつぶやく)違うか?
 

10:03 悪魔:そうだな。

神父:さて連祷についてまだ言うことがあるだろう。誰もが聖ロザリオの祈りを最後まで聖母に唱えるわけではないからな。

10:16 悪魔:全くその通りだ。彼女に最後まで唱えない者は間違っている。

神父:ほう、悪魔が言う格言か! お前はなんて多くの素晴らしいことを我々にもたらしてくれるのか。まったく予想もしない方法で、このサタンちゃんが教えてくれることよ。そうだ、お前の名前は何だっけ、そうそうベルゼブブと言ったな。そうだろう?聖母はまだ何か話すことがあれば話すように命じられたか?あるいはこれで終わりか?答えろ。

11:01 悪魔:終わりだ。

神父:それでは聖母に祈りを捧げよう。聖母に幸あれ。慈悲の母…(以下最後まで、聖母への祈祷文と感謝で締めくくられる)

 

以上がイタリア、ナポリでの悪魔祓いの儀式に関する音声記録です。

 

――――

 

今回は悪魔憑き、そしてこれを解除しようとする悪魔祓いの実態を、なるべくそれが起こった当時の記録を参照しながら記述するに留めました。

 

このような現象が一体何を表しているかについては、次回で考察を試みたいと思います。

 

(つづく)

 

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