皆さま
祈りの力とは、自分の想念を練り上げる力でもあります。人の内面に生起するイメージ、想像力は、そこに感情や意志が加わることにより想念に変わります。
今回はイメージに焦点を当ててお話しいたします。
よろしくお付き合いくださいませ。
Q.願望を実際に実現するためのさまざまな方法をお伺いしていきたいのですが、祈り方のコツというのはありますか。
A.祈るときはなによりも、願望が実現するシーンをしっかり「イメージ」することが大事です。とにかく念じたどおりの結果が現実にあらわれるのですから。特定のこういうことをしたいとか、何でもいいのですが、それをピンポイントで頭の中に描くことのです。
額のところにスクリーンを描くという形でイメージして、眉間のところに映画のスクリーンのようなものがあって、そこに自分が目指している状態を具体的に焼き付けていく。そういったことが大事です。
受験だったら、発表会場に自分の受験番号がはっきり出ているというイメージ、病気ならば健康になって退院するイメージです。家が欲しいという人は、家の外観やインテリアを具体的にイメージしていく。壁の色とか。場合によっては絵に描いてもいいかもしれません。その場合、すでに家が建ったということをイメージすることが重要です。
結局、人間というのは想像力の動物なので、イマジネーションというものをどんどん豊かに膨らましていけば、そのイマジネーションに従った現象が起きるようになっていくのです。想像する力というものが大きなポイントになります。
映像を思い浮かべにくい、うまくイメージが作れないという人もいるかもしれませんが、そういう場合は、たとえば実現している状態を描いた「絵」などでもいいのです。写真でもいいし。
また別に視覚だけにこだわらなくたって、「五感」に訴えるものであればなんでもいいのです。聴覚という形でもいいし、味わうという形でもいいし、肌で感じるという形でもいいでしょう。幸せだと感じられるような状態の肌の感触を思い浮かべるのです。
あと匂い、香りもいいと思います。においというのは、一番原始的な感覚ですから。そういったものでイメージを広げてみるというのも、効果的なアプローチだとは思います。たとえばなにかで成功してお祝いにもらった花の香りというのでもいい。
何か願望が叶って、お祝いのパーティを開いてもらっていることを考えてみてください。
みんなに囲まれて祝福されている様子のビジュアル、お祝いの花の香り、トロフィーをもらったとして、その重み、あるいは人と握手をしたときの感触、祝辞のスピーチ、人々のざわめきなど、五感に訴えてくるものはいろいろあるはずです。このうち、ひとつぐらいは自分のイメージしやすいものがあるはずです。
本当は五感が全部リアルに臨場感を伴ったイメージとして描ければ理想的ですが。
まず、このイメージ力を強めることが基本ですね。これは「念力」に関する研究からも言えることです。
Q.自分の描いたイメージよりも、もっとすばらしい結末があるのではないかという、不安を持ってしまうのですが。
A.それは拝み方を間違えているということですね。不安を持つということは、そのイメージの設定の仕方が間違っているということ。ネガティブイメージで見てしまうと、それはそれなりに損失というか、結構こちらが失うものも出てくる。身代わりにとられてしまうものも出てしまうのです。「できないんじゃないか」と思った瞬間に、イメージは壊れてしまいます。
イメージが貧困という心配ですが、こういうことはおまけがつくこともあるのです。おまけと言っているのが、心構え、気構えという世界で、どこまで真剣に一心に神と向き合っているかということ。そういうのがおまけになってついてくるのです。
Q.ただ神に祈ればいいというものではなく、念の力、強い祈りの力が大事ということですね。
A.「神の力」と「人の想い」が掛け合わされて、初めて現象が起きるのです。そういう意味では神だけでは何もしてくれないと思ったほうがいいです。お願いしても、神様が受け止めてくれないということもありますから。
前に紹介した祝詞なども、いつどこで使っても効くというものだけど、その効き方がこっちの思いが強いかどうかということとかかわってくるのです。
適当に唱えて、適当にやっているだけだったら、何も通じないのです。「想い」を強く前と出す。これは四国流ですけれども、でも、そういうふうな拝み方をしないと通用しません。本当にその願いごとが叶うのだと思って祈るのです。
ちょっとでも「ダメかもしれない」などという思いがかすめたら願いは叶いません。
そこは精神を集中させないと。一点に集中をするのです。このイメージしかないと、ブレないことです。そういう意味では願望成就のためには迷いはタブーです。
そのためにも普段からそればかり頭の中に入れておくのです。普段の生活の中で、常にイメージを焼き付けるのです。
それにも結局意志の力が必要です。意志のコントロールということですね。それが難しいという人は意志の力を強めるトレーニングからしたほうがいいと思います。
意志を鍛えるためには、一つのことを継続してやるということがいいと思います。日常生活の中でできること、何でもいいから、そういう習慣をひとつ持っておけば、意志が鍛えられます。
たとえば朝早く起きて三キロ走るとか、必ず日記をつけるとか、ある活動を継続して行う。そういうことをするのが、意志を強めるトレーニングになります。自分の好きなことだったら、別に難なくできるけれど、そうじゃなくて、ちょっときついということを継続してやっていくのがいいと思います。
たとえばそれは一カ月間とかゴールを設定していいのです。結局、それも願掛けの論理と同じです。
イメージ力、意志の力、最後は信念=信仰の力です。
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