皆さま

 

人の意識には次元性があって通常の「自我」を超えた意識領域も拡がっています。意識が拡張するにつれて、外界の認知も変容し、これまでは認識できなかったイメージが分かるようになります。

 

この意識の拡張を意図的に行うことができるのが巫師のワザだとも言えます。古代の呪術に関わる技法には、意識をコントロールするためのテクニックも含まれています。

 

よろしくお付き合いくださいませ。



Q.巫師は宇宙的意識、集合意識に到達できる限られた人ということですか?


A.これは私たちのケースですが、以前にも述べたある教団からの呪詛に巻き込まれたとき、最後に渾身の力をこめて、祭壇に向かって、一心不乱に拝んだのです。命をとるか、とられるかという瀬戸際で、最強の祈りをささげたわけです。

そうしたら、いわゆる宇宙的な体験、宇宙と一体化したというのです。宇宙とは何ぞやというのがわかったと。宇宙とは、この場でもある。


あの世とこの世は一体化している。宇宙とは、それをすべて含んでいる。いわゆる多次元世界だという、それが一瞬にしてわかったのです。

 

それを全部ワッと見せられた。いわゆる完全な漆黒の闇の中に自分が浮かんでいる。その中で、声なき声というのか、頭の中にメッセージが全部洪水のように入ってきたといいます。この宇宙とは一体何かという情報が。
 

その瞬間に、そこまでかかっていた術が全部解けて、相手の祈祷師は交通事故で大けがして、再起不能になってしまった。この後、向こうが「もう止める」と通告をしてきた経緯は以前に述べたとおりです。


Q.その巫師の方は、それ以降、何か変容はあったのですか。
 

A.その体験以来、変なものがいっぱい見えるようになったのですね。混乱していました。シャーマンとしてのキャリアが始まるときの一種のイニシエーションだと思います。自分の体験というのは整理するまで時間がかかるのです。私はそういったことは知識的には持っていたから、これはこういうふうなことではないかと解釈して、サニワ的な役割をとったのですけれどもね。それで一皮むけたという部分はあります。


ただ、こうしたことは珍しい例であって、巫師の家系の中に受け継がれているものの中にはネガティブな血もあって、破壊的な方向に作用しやすいという傾向はあるのでないかと思います。つまり、恨みつらみの念のほうが飛ばしやすいのです。夜叉が憑いたと私たちは言いますが……。


神仏意識と一体化するというようなケースももちろんあるのですが、そのレベルまで行ける人というのは巫師の中でも限られてきます。


宇宙との一体化を瞬間風速で経験するのは、ある程度だれでもできるのです。しかしこの現世に生きている限り、それを維持するというのは、ものすごく難しいことです。限りなく近づくことはできるだろうけど、現世で生きている限り、そこまでいってしまう人はいないです。


というのも、二四時間、四六時中、宇宙と一体化していると、それはもう生きているとは言えないのです。外側から見ていると、意識不明の状態。これが何日も続き、ようやく意識が戻ったとしても、すぐには平常心に戻りません。

 

よく霊媒師などで、霊との交信をして突然声色が変わり、あれこれと「霊言」を発し、その直後に急に元の状態に戻るパターンがありますけど、あれは「演技」というか一種のパフォーマンスだと思ったら良いですね。

 

実際に「神降ろし」「憑依状態」になったら、急に元通りになんかなりませんよ。ものすごく消耗して疲労感も強く、元通りの状態に回復するまで時間もかかるものなのです。

 

なので、一日に何回も深い霊視などできません。これははっきりと申し上げます。

 


Q.宇宙意識にリンクする瞬間というのは映画「マトリックス」で、主人公の目がぱっと開いたときみたいな感じでしょうか(笑)。


A.そうですね。あの「マトリックス」シリーズは、リンクというか、意識の世界というのを本当にうまく描いていると感心しました。ここにリンクすれば、いろんな知恵なども得ることができるし、何でもできるはずなのです。ただ、これを物理的な装置を用いて他者の意識さえも体験できるようにする技術はまだ不完全な段階です。意識に関する研究がもっと進歩しないとね。


男女の愛なんかも、本当の愛というのはリンクしているのです。意識の深いところでつながっていますよ。そういうカップルというのは、本当に宿命的なカップルですね。スピ系ではソウルメイトといいますね。

 

そんなリンクの仕方もうまく使って、良縁というか、いい意味でつながっているカップルというのもあれば、腐れ縁的なつながりでで、何度生まれかわっても巡り合ってしまって、ドロドロの修羅場を演じるカップルもいますし。

 

宿敵として生まれ変わって、いつも出会ってしまう場合もあることにも留意した方がいいでしょう。そういうケースも実際に見てきましたし。

 

Q.メキシコに有名な「ドン・ファン」という呪術師がいましたね。あれなんかだと、幻覚誘発植物でどんどん意識を落としていくのでしょうか?

 
A.「意識を落とす」という表現はうまい表現ですね。上昇ではなく深層意識に降りていくのです。薬物を使う方法もあります。チベットの僧などは、曼荼羅を使って瞑想します。日本の祈祷師・呪術師の場合は、祝詞、祭文、経文もあるし、いろんな言霊で意識を深めて集合意識にリンクをつけるということです。

 

私たちの場合は神道系なので、自然の力を取り入れ、神気を練り上げながら神人合一を目指します。原始神道の祭祀の中にその方法が伝わっているのです。

 

 

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