皆さま
生きている人の念はときとして生霊化しますが、死者の場合はどうなるのでしょう?
無縁の念とは浮遊霊、地縛霊など「この世」に留まり続ける霊魂の事です。
地縛霊はその場から動けない霊魂ですが、浮遊霊は移動します。取り憑きやすいのは浮遊霊です。
何故、地縛霊や浮遊霊はさまようのでしょうか?
それは亡くなったときの状況が影響します。自殺・他殺、事故など。
自殺するほど辛く苦しい気持ちはよく分かります。
しかし、自殺した人は霊界が見えません。いくら供養をしても成仏出来ずに苦しみから逃れられないのです。たとえば、前世で15歳で自殺をしていれば、現世でも15歳になってからおかしくなります。前世で15歳まで生きていないから、現世で15歳になり、生きる事の意味や目的が分からなくなるのです。
うつ、神経症、精神病など心の病とも関係はあります。
自殺者の中には、自分がまだ死んでいるのか、生きているのか分からなくなり、死んでもなお何度も自殺を繰り返す霊魂もいます。
事故死も同じです。即死の場合、一体自分がどうなっているのか分からなくなり、その場の場所に留まる霊魂もいます。そこへ波長が合うと霊魂は自分がどうなっているのかを知りたくなって、通りすがりの人間を引っ張るのです。
多くの場合、地縛霊は、あまり悪意を持っていません。
ですが、自殺、即死の場合は自分が、まだ生きていると誤解している為にその場にいる人間にすがってしまうのです。他殺(=殺人被害者)は恐怖や怒り、不安が強く焼き付いていることが多く、霊になっても意識がほかのことに動かなくなるから地縛霊になります。
現世では見知らぬ者同士なのに通り魔や些細なことから殺人事件に発展するケースの中には、前世の持ち越しが関係していることがあります。魂は1つです。前世で殺したから、現世で探されて怨みを晴らすという<時を超えた復讐>です。魂は覚えているからです。魂同士が呼び合うのです。
註.転生型事例の研究によれば、前世の人格が「殺人事件の被害者」だった記憶を持っている子どもの事例があります。その中には前世人格を殺害した人物の名前を覚えていて、その相手に対する強い憎しみと復讐心を示したという報告があります。
浮遊霊とは供養されない無縁状態の霊魂です。孤独霊とも言います。供養してくれる、信頼できる家族がいない。家庭が複雑で家族を憎んでいたり、家族を捨てた霊魂、親に捨てられ行き場を失った霊魂が浮遊霊になります。
不幸の塊を背負った人生しか知らない為に、幸せそうな人間または同じ不幸な人間を見つけたら、妬みや嫉妬を持ち自分と同じように不幸にしようと取り憑きます。
また、自分と同じ不幸な人間を見たら波長が合い、「生きるより死んで楽になれ」と取り憑きます。
浮遊霊は一度憑いてしまうとストーカーのように付きまといます。祓おうとすると祈祷が終わるまでに逃げたりして、その場から姿を消します。中々、ズル賢いのです。肉体や魂を乗っ取り、取り憑く事もあるので要注意です。
よく浮遊霊や地縛霊、水子霊などを祓う場面がありますが、まずスタジオなどカメラや撮影している電波が強く流れている場所で祓えません。
祈祷は、そんなに甘いものでもありませんし、簡単ではありません。祈祷の場合、軽い憑依なら短期間で祓う事は出来ます。しかし、重度の憑依になると、中々外してしまうには時間も労力もかかります。
無縁の念とは自縛霊、浮遊霊の事です。しかし、前にも説明したように水子を祓う祈祷は意味がありません。
註.シャーマン型霊能者は、死者の<念>に非常に過敏に反応します。このため、前世と現世の狭間にいる状態の<故人の意識>について語ることが出来ます。エンパスが生きている人に対する強い情動的共感性の持ち主だとすれば、霊能者あるいはシャーマンは生者と死者の両方の<念>に対するエンパスだと言えるかもしれません。
ところで、動物の念は人間の怨みより強烈です。これは人間が虐待して死なせてしまったとか、故意に傷つけて死に至らしめたなどの場合です。
逆に動物の守護念は先祖や守護霊よりも強く深い守りの念を持っています。
何故か?
人間と違い動物(犬、猫、鳥)は欲もなければ嘘もつかない。騙す事も裏切る事もしません。
それが出来ないのではなく、動物の魂はそれ自体が無垢の魂なのです。愛情を注げば甘えてくる。人間よりも恩を忘れません。
猫は飼い主の怨みを晴らします。犬は飼い主の身代わりをします。鳥は福を運んで来ます。一度飼えば最期の日まで責任を取るのが家族です。
虐待や酷い飼い方をすれば動物も魂を持っています。人間に逆らえないから我慢していますが、死ぬと怨みや怒りが強くなり「獣の魂」を持ちます。
動物の障り・祟りは中々おさまりません。動物界に上げるまでが難儀します。飢えたライオンや虎と同じ狂暴念に変わり、人間の霊とは全く違い、普通の祈祷は通じなくなります。
神仏の力でなければ、祓い切れないのが動物の念です。犬や猫、鳥を飼っている方は、必ず最後まで可愛がってあげて下さい。
麗月 謹上再拝
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