皆さんこんにちは、カメ男よっすです。
今日は久々にデジカメ講座です。今回はちょっと難しい分野に踏み入れています。ですので多少わかりにくい表現になるかと思いますが、次回改めて作例をまじえた内容でお伝えしたいと思います。
今日はソニーなど一部メーカーに採用されている『デジタルズーム』という機能についてお話しします。いちおうソニーのデジタルズームを例にとっています。

▲人気ブログランキングに参加してます。クリックしたってくださいな。

今日は久々にデジカメ講座です。今回はちょっと難しい分野に踏み入れています。ですので多少わかりにくい表現になるかと思いますが、次回改めて作例をまじえた内容でお伝えしたいと思います。
今日はソニーなど一部メーカーに採用されている『デジタルズーム』という機能についてお話しします。いちおうソニーのデジタルズームを例にとっています。
自分は『α7』とキットレンズ『SEL2870(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)』を持っていますが、遠くのものを撮影しようとしても被写体に届かなかったりすることはよくあります。そこで使うツールが『APS-Cサイズ切り替え』や『デジタルズーム』というものです。
前者は『α7』のフルサイズの画角をAPS-Cサイズの撮像面積分だけ使用するというものです。その分焦点距離は1.5倍になりますが、有効画素数は最大で1000万画素にまで低下します。つまり『α7』をAPS-Cサイズ機として使う設定にするというだけのことです。
後者の『デジタルズーム』は、電子式で撮像範囲を徐々に中央部分に切り出してズーミングするという手法で、そうした分画像が荒れてしまいます。自分がいろいろ使ってみてわかったことなのですが、デジタルズームを使用するとレンズ内手ブレ補正が効かないことが発覚しました。それもそのはず。ソニーEマウントのレンズ内手ブレ補正は光学式。つまり通常の光学ズームにのみ対応するというものです。デジタルズームは電子式であるため、手ブレ補正の対象外というわけです。ここは要注意です。
余談になりますが、去る5月4日のSuperGT決勝日や今年2月の大阪オートメッセにそれぞれ1,000枚以上の撮影画像があるにも関わらず、デジタルズームが必要な場面が多すぎたため、ほとんどの写真がボツになったという苦い経験があります。これは高倍率ズームか望遠ズームレンズを購入すればほぼ解消できるでしょう。デジタルズームが必要ない状況を作り出せばいいわけですから、これは素直に反省です(汗)。
では、そんなデジタルズームを何の為に使うのかと言いますと、これはいろいろと意義はあると思いますが、まずは単にレンズを強制的に被写体に届かせる為に補完するというもの。もう一つは『ボケ描写』が関係します。レンズというのは周辺部分ほど光が屈折するため、ケラレをおこしたり口径食や二線ボケなどボケが崩れるという宿命を持ちます。その周辺部分を切り出してボケのいい中央部分のみを撮像範囲にして撮影し、写真全体としてシャープさとボケ描写とのバランスを持たせるという意図でデジタルズームを使ったりします。
しかし、デジタルズームは前述にもあるように、撮像範囲を徐々に中央部分に切り出してズーミングして補完して小さくした分だけ、画素ピッチも低く画質が劣化しまので注意が必要です。ケースバイケースですが、デジタルズームは1.5倍までが限界と考えています。それより倍率を大きくすると画質は劣化すると考えていいでしょう。
では『デジタルズームを使うのは意味がないんじゃないの?』と思うかもしれません。しかし単焦点レンズならどうでしょうか。単焦点レンズはレンズがF1.8とかF1.4とかで明るいものが多く、レンズ内手ブレ補正をそもそも搭載していないものが大半です。『ボケ描写との関係』を考慮して使う意図でデジタルズームを使用します。『どうしてもF値開放で撮りたい』『でも周辺で口径食や二線ボケが起きるのはイヤ』その矛盾に悩まされることがあると思います。そこで考えられるのが、1-2段絞ってボケ量を抑えて質を重視する(「二線ボケ→素直なボケ」へと改善する)か、デジタルズームで撮像部分を切り出して中央部分のみを使って柔らかいボケのある写真にするという2つのやり方があります。
文章ばかりで頭がゴチャゴチャになったかと思いますが、よりわかりやすいよう、通常の光学ズームのみの撮影とデジタルズーム使用時とそれぞれのメリットとデメリットをふまえた内容を作例などを通じて、後日お伝えする予定ですのでお楽しみに。
次回は、『接写とボケ量の関係』についてお話したいと思います。
【撮影機材】
ニコン=『COOLPIX P300』

▲人気ブログランキングに参加してます。クリックしたってくださいな。
