羽田に着き、グレイ様をエージェントに預け、翌日の9時20分にホテルのロビーに来てくれることを再確認して、グレイに「良い子でね、また明日ね」とバイバイ。
右も左も分からない羽田空港、、、そこで遊んでもいいが、今回は遊びにきたわけじゃないので繰り出す気分もない。
あらかじめ決めてた通り、成田まで行きましょうとリムジンバスのチケットを買う。
リムジンバスに乗ると、インバウンド客も多くてさすが東京と思ったよ、、しかもバス乗り場の係員も2人とも外国人の方だったし、、、流暢な日本語で慣れてる様子だった。
成田空港に着き、翌日の予行演習とばかり空港ビルディングへ入った。
地図や写真で見るだけじゃわからんかったしね、、、この字というか両手で花を咲かせたような形の第1ターミナルで、両方に北ウイングと南ウイングと分かれてる。
ググった時に見たのはこんな感じだったのかと、やっぱり実際に見てみないとわからんかったしみたら「そんなに難しくない」と思った。
北か南かってだけだもんねー、、、と、行って見るまでは広すぎて迷子になるから怖いと思ってたくせに、ちょっと知ったげにするなって?
前にも書いたことがあると思うけど、、、いつだったかうろ覚えだが、帰省の時に関西空港経由の成田空港発着になってしまったことがあった。
NZへ戻る際、成田空港に着いたのがどこだったのかも覚えがないんだが、どこをどう行けばNZ航空のゲートに行き着くのかと係員に尋ねると、地下通路?に行くように言われた。
言われた通りに地下の何もない長い通路をずっと行き、そのドン突きのエスカレーターを上がるとゲートがあったので、「成田つまらん」という記憶しかなかった。
でも今回は、正面からターミナルビルを見て把握することができ、案内図のパンフレットを見て初めて「あの時のあの地下通路はこれだったのか」と理解した。
この左のまっすぐ伸びてるやつね、、、近道かも知れんがほんとつまらん。
NZ航空が離発着するのは南ウイングなので、それを確認した後、ぶらぶらし、
ユニクロを見つけたので、まだ買ってなかったあちらのパパと上の妹にお土産を買った。
娘にラインしながら、「サイズは何?」と訊くと、XLだと、、、確かに向こうのパパは腹が出てるらしいし、全体的に丸っこいが背は低い。
XLじゃ長さも長くなるし、広げたらやはり幅もかなり広い、、、本当にこれでいいの?と思ったが、まぁ小さいよりは大きい方がいいし、長いのはパンツに入れればいいと、北斎の白波の柄にした。
人がいい私は、娘に「買った方がいいかね?」とダンナ(元)の分もきいてみた。
彼にはしまむらで5本指ソックスを買ってるが、これで土産を買うのも最後だしなと、
好きそうなのを買ったよ、、、ってか娘に選ばせた。
最初はLを選んでたが、広げてみるとこれはちょっと幅が狭く感じたので、こちらも娘にきくとXLと迷うことなく言った。
向こうのパパと似たようなもんで背が低いのに丸っこいし、2人ともハゲスキンヘッドなのだ。
上の妹には、ユニクロの黒のクロスボディバッグを選んだら、娘も「黒いバッグ持ってないからいいと思う、ってかバッグ持ってないから、あの子」と。
普通のユニクロには置いてない『お土産Tシャツ』が成田にあるんだねー、、、よかった。
他の店もいろいろ見て、羽田までが中途半端な時間のフライトだったので昼も食べてないのに、私が食欲がないため食べてなかったSちゃんには申し訳なかったよ。
あれこれ見たけどさっぱり食べれるものしか入らないからと、蕎麦屋でランチ兼夕飯。
遅い時間だったので名物の『白い蕎麦』はありませんと言われたが、普通の蕎麦がいい。
美味しかったよ、、蕎麦って出汁?つゆ?が甘くて美味しい。
最後の晩餐は日本らしい蕎麦を、親友Sちゃんと食べられて幸せだよ。
ホテルには無料送迎バスがあり、ホテル日航だけじゃなくいろんなホテルの送迎バス乗り場があってビックリした、、、こんなサービス、日本だけだ。
しかし乗り場がわからずに出たところの「ここかな」というところで待ってると、アジア系の外国人の男の子が来て「ホテルのバスは1階です」と教えてくれた。
ホテルに着いても働いてるのは外国人が半分(以上?)で、部屋まで荷物を運んでくれた女性も聞けば少しだけ訛りがあった、、、中国人の方だろう。
羽田空港のリムジンバス乗り場でも外国人の人が働いてたし、ホテルでもそうだし、さすが東京だなと田舎者2人で驚いてたよ。
部屋は空港方面が見える広い部屋で、こんなホテルも久しぶり、、、Sちゃんと泊まりで出かけたのは、ハワイに行った時以来だ。
こんなに仲がいいのにお互いが働いてた頃は遊びに行ったりしたことがなかったんだよね。
Sちゃんに「これからがもっともっと行けると思ってたのに、、、」と言われ、私も「そうだよねー、、、」と涙。
こんな遠出でも、ホテルに着いてからSちゃんは訪看さんに電話をしたりでおばちゃんの病状や病院での処置や退院の打ち合わせが忙しい。
それなのに一緒に来てくれて、こんな親友はいないよ。
これからも帰省はするが、今回の旅立ちはいつもとは違う。
Sちゃんが、「いつもの帰省はあっちに住んでての数週間の日本帰省だったから、そりゃ戻るのは寂しかったけど”あっちの人”だからと思って、何と言っていいか、あっちに帰る人だからと思ってた、、、でも今回は帰国して約5年も住んで”こっちの人”になってたから、これまでと違ってなんか余計に寂しい」と言った。
そうだよ、、、私もすごく寂しいし、それだけこのNZ帰国が重たいことだと胸に沁みた。
それからSちゃんは「はい、クリスマスプレゼント!」と、
ボトルをくれた、、、「これを持って税関検査場を過ぎた後、どこかでお湯をもらって」と白湯をよく飲む私にプレゼントしてくれた。
よく考えたら、私はちゃんとしたボトルを持たず、いつもペットボトルの使い回し再利用をしてたもんな、、、買っても使わずってのもあったし。
なので「娘ちゃんにあげないでちゃんとQちゃんが使うんよ!」と、、、私のことをよく知ってのその言葉が嬉しかった。
私からもこれまでのお礼として渡した。
気が利かないしSちゃんは何でも持ってるので、そのお礼を渡したら「いいよー、これからもっと要るようになるんだし」と言ったが、本当にこれまでの5年間だけじゃなく昔からずっとお世話になって、若い頃は夜中の電話での頼みごとも聞いてもらったりで、彼女がいなければ私は人生がもっと悪い方に変わってたかも知れない。
翌日に私を見送った後は、千葉に住むお兄さんと遊んで土日は東京で働く息子くんと遊ぶんだから、美味しいものでも食べてねと。
まぁお兄さんと息子くんがご馳走してくれるだろうけどさ、、、いいね〜。
Sちゃんは10時からのドラマを見るからといい、私はおやすみと布団の中へ。
翌日のこと、そしてこれからのことを考えるとジワっと涙が出てきたが、腫れた目で行くわけにもいかないので本泣きしないようにこらえた。
眠ったのかどうかわからんがドラマが終わる頃に目が覚めて、今度は2人でおやすみと。
胸がギュッと痛い。
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