母、特養に入る | 日々是好日

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「命尽きるまでの5年間が幸せならばその人生は成功である」
と信じて僕ぁ、残り人生を悔いなく大切に生きていきたいのである。
Yukihiro kodera is a chronic pancreatitis

姉は要介護4の母の世話で実家に泊まり込み、1年半経過。

かみさんに交代してもらおうかと言えど、まだ大丈夫と言う。

その間、一人住まいの不自由さに苦情も言わず

協力してくれる義兄には誠に頭が下がります。

しかし、二人とも相当ストレスが溜まっているはず。

 

ショートスティを利用してみた。

期間は一か月。

姉の休養と、来るべき特養入りへの予行演習のために。

特養は順番待ちが多くてなかなか入居できないと聞く。

予約だけしておいたら如何?とケアマネさんが言うので

申し込んでいたら、ショートスティ3週目に施設から

空きが出来たと連絡あり。

今ならそのまま2階のショートスティ施設から3階の特養に

移せますよと。

確か先約が何人もいたはず。

順番を飛ばして母に回ってきたのにはなぜ?

実は特養は単純に予約順ではないらしい。

介護の緊急性とか、本人の人柄とか家族の理解度とか

それらを踏まえて優先度を決めてる部分があるとか。

 

まさか、早々に空きが出るとは思いもよらず、

あと一週間で家に帰れると喜ぶ母にはとても言い出せない。

せめて1週間ほど余裕が欲しいと頼んだが、

部屋を空けておくことは出来ないと断られた。

姉もしばらくは家で過ごして母に心の準備をさせる時間を

与えたいという事で残念だが今回は見送りすることに。

 

ケアマネさんはこんな幸運は滅多にないと言う。

人気がある施設なので、これを見逃すと

次回はかなり待つことになるかもと言われたが仕方がない。

今度空きの連絡が入ったらすぐに入所できるように

お母さんを納得させておいて欲しいと言われた。

ところが母が帰宅して2週目に再度空きが出ましたと連絡が。

これはもう入るしかないと。

 

2月26日午前10時、母は笑顔で手を振って妻の運転で家を出た。

「これで良かったのかなぁ?」

姉は目を潤ませながら手を振って見送った。

「笑顔で手を振られるとなんだか、余計切ないねぇ」

僕も心境は複雑な思いでした。

 

コロナ化で家族の誰かが感染したら母の介護はどうなるか?

姉のストレス、いろいろ考えたうえでの決断でしたが・・・

なんだか母を見捨てたような・・・

出発直前、車椅子のままで仏壇に手を合わせていた母。

あの世の父と話していたのだろうか。