ニキビ跡に効果があると言われるローズヒップオイルですが、αリノール酸という栄養が配合されているところにその秘密はあるようです。
別名オメガ3脂肪酸とも呼ばれているαリノール酸ですが、お肌にとってはとても大切な栄養素で、αリノール酸の3つの働きによってニキビやニキビ跡に効いていきます。
αリノール酸の保湿作用
αリノール酸の働きの一つ目は保湿作用です。水分を肌の内側に維持するだけでなく、肌の表面を油で覆うことでお肌の水分を逃がしません。
肌の乾燥はニキビができやすい状態です。
乾燥を改善しようと皮脂が過剰に分泌されるので、毛穴が詰まりやすくなり、皮脂が大好きなアクネ菌を繁殖させることになってしまいます。
そのため、ニキビ予防にとってお肌の保湿はとても大切なのです。
αリノール酸の抗炎症作用
αリノール酸の働きの2つ目が抗炎症作用で、これには肌荒れなどの炎症を抑える効果がありますが、ニキビに対しても、赤ニキビやニキビ跡の赤みを鎮静することができます。
これが、赤ニキビの炎症にローズヒップオイルが効果的な理由なのです。
新陳代謝の活性化
ローズヒップオイルの3つ目の働きが、皮膚の新陳代謝の活性化です。皮膚細胞の再生力を高めて活性化する能力があるため、傷跡に塗って皮膚の修復に使われていたという程。
皮膚の新陳代謝が活発になったお肌はターンオーバーも正常化してくるので、シミのようなニキビ跡が普通のお肌へと改善されていきます。
また、そばかすやシワ・くすみの改善といった、アンチエイジングに対しても高い効果が期待できます。
どれくらいで効果が出る?
上記の3つの働きによって、ローズヒップオイルがニキビに対して効果的に働くわけですが、それではローズヒップオイルを使ってどれくらいたてばニキビに効いてくるのでしょうか?
一般的には、ローズヒップオイルを塗ってすぐに肌の保湿は実感できると言われており、赤ニキビやニキビ跡の赤みについては、およそ1週間ほどで効果が感じられるようになるみたいです。
肌のターンオーバーがおよそ4週間の周期なので、ニキビ跡はこの周期に合わせて徐々に改善されていくことになります。
このように、ローズヒップオイルはニキビに対して嬉しい効果ばかりですが、一つだけ頭に入れておかなければいけないことがあります。
それは、ローズヒップオイル自体には殺菌作用がないため、ニキビの炎症へとつながるアクネ菌は残ったままということです。
そのため、アクネ菌に対しては洗顔などで対処する必要があります。
最後にローズヒップオイルの副作用ですが、100%天然のオイルであれば副作用が生じる心配はほとんどありません。
基本的に安全性は高いものですが、稀に皮膚のかゆみや発疹、炎症などの症状が生じることがあるようなので、もしこのような副作用が発症した場合には使用は控えるようにしましょう。
基本的に、ローズヒップオイルによる副作用の心配はないと思って大丈夫です。