【余所(よそ)者が“町おこし“に手を出すと…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

前回、町おこしのために大分にそば屋を出したものの、地元の重鎮の反発や、行政の手のひら返しにより、7年もの歴史に終止符を打つ結果となった『そば屋の姐さん』のYouTubeチャンネルで、私が過去同じ目に遭った件を分かりやすく動画にしていただいた。

 


 

 

このよくある「田舎に移住した際の新旧住民の軋轢(あつれき)」に補足をしてみたい。

誰でも、自分が生まれて育った町に、訳のわからない新参者(あえてこう呼びます)が来ることは、両手をあげて賛成とはいがないものだ。

 

商店街にしても地域の生活でも、ほとんどの人は今日明日の暮らしに困る人はいない。

しかし近未来を考えれば「このままではよろしくない」と誰しもが理解している。

 

行政も補助金を出して、新住民や新規事業者を募集している。

日本全国で「空き店舗への出店」「空き住宅の提供」を打ち出すあれだ。

 

 

👥「買い物難民が増えたので、店を出して協力して欲しい」

普通の経営者なら、商売にならない場所に店など出さない。しかし“お人好し“の私は、店を出してしまう訳である(^^;

 

 

✅ 困っていた高齢者を中心とした地域のお客さんは大喜び!そして出店した私もなんとか採算が合ってホッとする。→これがベストシナリオ(のはずだった)

 

 

ここで古くからその町で店を開けている商店主(の一部)から文句が出る。

詳しくはリンク先の動画をご覧ください。

 

 

そして商店街の関係者から、様々なご意見を頂戴することになる…。

ここでは(私が経験した)、新参者が歴史ある商店街に店を出すことの問題点を挙げてみる。

 

👤補助金目当てで店を出したくせに、何が町おこしだ!

→ごめんなさい、補助金は一円も貰っていません。補助金をたんまり貰って、すぐに(補助がある2年間で)出ていく人たちと一緒にされたくなかったので。

 

👤お前の店が出て物騒になった。この前は「ひったくり事件」が発生したぞ!

→以前は一通りがなかったので、犯罪がなかったと言いたい?(笑)

 

👤商店街の重鎮の葬式で帳場に座れ!それが仲間の証明だ!

→すいません、ウチは呼ばれてきたテナントですけど…

 

 

👤人を集めるためにアーケードを占有して商売をするな

→同じ日に「朝市」でそこに露店を出していたあなたが言う?

 

👤お祭りのトイレとして開放しろ→しましたとも!

 

👤協力体制ができてない!約束が違うぞ!

→チラシの裏面に商店街の紹介をしたり、店から中継した「ローカルFM番組」だってタダじゃありませんぜ。

 

 

まああげればキリがないのだが、誘致した商店街の方にも言い分はあるはずだ。

私のいろんな行動が気に入らなかったこともあるだろう。

私だって別の町では商店街の役員もしているから分かる。

 

メディアはこのような問題を「敵と味方」に分けて、攻撃し合うさまを取り上げる傾向がある。双方とも「町が良くなればいい」という目標は完全に一致している。それなのに仇のようにいがみ合う…。これは本当にもったいない話である。

 

☝️結論はひとつ、

それは「消費者」がキッチリ判断する。

 

・生半可な気持ちで手を出してはいけない。

・安易に人に頼むべきではない。

 

これが当事者だった私の感想です。

 

 

#15年前にまいばすけっとを真似した私

#本当にうるさいのはごく少数

#他の人はみんな口を閉ざす

 

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