【予告】“安い備蓄米”の陰で取り残される中小スーパーの怒りと涙 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



 近日、WEBマガジン『スーパーマーケットファン』で公開予定の記事。
ごひいきをいただいている皆さまに、一足お先に「ダイジェスト」を公開いたします!

 👤「おたくのスーパーには、あの安い備蓄米は入らないの?」 そう聞かれるたび、中小スーパーは「すみません、うちの規模じゃ扱えなくて…」と返すしかありません。

そこの経営者は口には出さなくても、これほど悔しいことはありません。

メディアでは連日、「2,000円でお米が買える!」「早朝から大行列!」と“備蓄米フィーバー”が取り上げられています。でもその裏側で、多くの中小スーパーは仕入れすらできない仕組みがあるんです。

☝発端は2024年の猛暑と台風。お米の作柄が悪くなり、コシヒカリ5キロが4,000円〜5,000円と値上がり。「米離れ」が進みました。 そこで政府は、非常時用に保管していた“備蓄米”を放出。ただし、当初は「競争入札」でほとんどをJAが落札。価格も高く、小さな店では扱いにくい価格でした。

その後、批判の声が高まり、2025年5月末から誰でも仕入れることが出来る『随意契約方式』に変更。やっとチャンス到来!と思いきや、取引の条件は“年間1万トン以上扱う業者のみ”という厳しいハードルが設けられ、大手スーパーやホームセンター・通販会社しか参加できなくなりました。



売りたくても売れない現実…

いつもそう、大型店ばかり優遇される(><) 
こうして、地元の中小スーパーはまたしても“蚊帳の外”に。

今、SNSでは「もう普通に買える!」「やっと見つけた!」という声もあふれていますが、一方で「備蓄米なんて見たこともない」という人も少なくありません。都市部と地方の“お米格差”が広がっています。

【店には売れ残った高いお米が…】

中小スーパーには、初期に高値で出回った備蓄米や、銘柄米・ブレンド米の在庫が積まれたまま。加えて、3,000円台の「輸入米」を買うほど“飢餓感″は出したくありません。
庶民はやはり“価格最優先“です。味は二の次、三の次。

👤中小スーパーは、今日も店を開けています。 あなたの近所のスーパーには、もう「備蓄米」が並んでいますか?それとも、まだ『幻の米』のままでしょうか?

安さでも、品ぞろえでも、大手には敵わない。それでも「あなたの町に必要な店」であり続けたい…。それが、中小ローカルスーパーの思いです。

#こんな記事が明日公開されます

 

 

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