近日、WEBマガジン『スーパーマーケットファン』で公開予定の記事。
ごひいきをいただいている皆さまに、一足お先に「ダイジェスト」を公開いたします!
👤「おたくのスーパーには、あの安い備蓄米は入らないの?」 そう聞かれるたび、中小スーパーは「すみません、うちの規模じゃ扱えなくて…」と返すしかありません。
そこの経営者は口には出さなくても、これほど悔しいことはありません。
メディアでは連日、「2,000円でお米が買える!」「早朝から大行列!」と“備蓄米フィーバー”が取り上げられています。でもその裏側で、多くの中小スーパーは仕入れすらできない仕組みがあるんです。
☝発端は2024年の猛暑と台風。お米の作柄が悪くなり、コシヒカリ5キロが4,000円〜5,000円と値上がり。「米離れ」が進みました。 そこで政府は、非常時用に保管していた“備蓄米”を放出。ただし、当初は「競争入札」でほとんどをJAが落札。価格も高く、小さな店では扱いにくい価格でした。
その後、批判の声が高まり、2025年5月末から誰でも仕入れることが出来る『随意契約方式』に変更。やっとチャンス到来!と思いきや、取引の条件は“年間1万トン以上扱う業者のみ”という厳しいハードルが設けられ、大手スーパーやホームセンター・通販会社しか参加できなくなりました。
売りたくても売れない現実…
いつもそう、大型店ばかり優遇される(><)
こうして、地元の中小スーパーはまたしても“蚊帳の外”に。
今、SNSでは「もう普通に買える!」「やっと見つけた!」という声もあふれていますが、一方で「備蓄米なんて見たこともない」という人も少なくありません。都市部と地方の“お米格差”が広がっています。
【店には売れ残った高いお米が…】
中小スーパーには、初期に高値で出回った備蓄米や、銘柄米・ブレンド米の在庫が積まれたまま。加えて、3,000円台の「輸入米」を買うほど“飢餓感″は出したくありません。
庶民はやはり“価格最優先“です。味は二の次、三の次。
👤中小スーパーは、今日も店を開けています。 あなたの近所のスーパーには、もう「備蓄米」が並んでいますか?それとも、まだ『幻の米』のままでしょうか?
安さでも、品ぞろえでも、大手には敵わない。それでも「あなたの町に必要な店」であり続けたい…。それが、中小ローカルスーパーの思いです。
#こんな記事が明日公開されます
【小林久ホームページ】