【『◯◯の窓口』が増えたわけ】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



街を歩いたり車の運転の最中、よく見る看板がある。

「ほけんの窓口」「法事の窓口」「就活の窓口」etc.

 



最近やたらと目にするこの「◯◯の窓口」型のビジネスモデル

これまでは、保険に入るなら自分でいろんな保険を比較するか、馴染みの外交の人の言いなりに(笑)保険に入ったし、葬式をするにも、事前に「◯◯葬儀社」に依頼して、明朗会計とは思えない支払いに驚く…。こんなのが“普通″だった。

それが今はどうだ?
「◯◯の窓口」に入れば、一カ所でいろんな商品やサービスを比較して選ぶことができるのだ。実はこのスタイル、大袈裟に言えば、従来の“1社専属”型の代理店ビジネスを、根本から揺るがす大転換をもたらしている。

(言っちゃ悪いが)「手数料収入」なので、「窓口会社」のリスクはそれほど大きくない。

繁華街にある「夜のお店の紹介所」とは言わないが、顧客にとってはとても便利。

それまで囲い込みをしていた業者にとっては厳しくも「背に腹は変えられない」時代の変化である。

旅行代理店も“窓口”ではあるが、JTBやH.I.Sは扱う商品は自社限定がほとんどなので、比較型の“◯◯の窓口”とは性質が異なる。

いずれにしても、「囲い込み型」から「選択肢提示型」になったことで、「複数を比較して自分で選べる」時代になったと言うことだ。





このモデルがここまで普及したのは、まさに消費者の目が肥えたことに他ならない。

『価格com』『食べログ』のように、「比較して選ぶ」のが当たり前になり、余分な料金や手間は避けるようになった。

加えて「◯◯の窓口」となる「◯◯」の料金体系が、これまで不透明(または割り高、不信感あり)だったことも大きい。

だからこそ、このビジネスモデルは保険や葬儀だけにとどまらず、「住宅ローンの窓口」「副業の窓口」「相続の窓口」「農業の窓口」「スマホの窓口会社」「クスリの窓口」など、あらゆる分野に広がる可能性を秘めている。

☝️あなたならどんな「◯◯の窓口」に期待するだろうか?

「◯◯の窓口」は単なる“流行り言葉“ではない。
ちゃっかりうっかり儲けていた業種は必ず淘汰されるものだ。

今や消費者が主導権を握る時代である。

 

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