【食中毒の営業停止を無視!元「ミシュラン」和食店】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

 

ミシュランガイドにも載る大阪府の日本料理店。

今年2月にノロウィルスを原因とする87人もの集団食中毒事件を起こし「営業停止処分」を受けていたにもかかわらず、客に頼まれて仕出し弁当を提供し、これがまた「食中毒」を引き起こしたというニュースである。

 

仕出し弁当11個(税込み7,268円!)の中から数人が体調を崩し、原因はまたもやノロウイルス。店主は「客の頼みを断れなかった」とはいうものの、最終的には“逮捕”となってしまった。

 

こういうのは『泣きっ面にハチ』ではなく、『自業自得』と言わざるを得ない。

地元でも有名な繁盛店だというが、これで再起はさらに困難を極めることになる。

 

 

☝️スーパーなどでも食中毒を出すと「営業停止」処分が出る。

そのほとんどは(重篤な事件でない限り)発生日から起算して「3日間」が相場である。

 

それも「刺身」が原因なら「刺身コーナー」だけが販売停止の対象で、その他の魚や肉・総菜は通常通り販売してもいい。きちんと認めて対応するなら、店全体の経営を脅かすような「処分」まではしない、という考え方なのだろうと勝手に解釈している。

 

もちろんその時は、作業場を全て消毒したり、担当者全員の健康チェックをして「再発防止策」を保健所に提出する。被害に遭われたお客様への対応や回復具合も処分に考慮される。

 

店側はたとえ1人の担当者の「認識不足」から発生した事案でも「2度と起こさない!」と固く誓うものなのだ。ゆえに何度も繰り返すことは、まず無い。

 

👤しかしこのように、処分中にまた同じ事件を起こせば容赦なく「逮捕」される。経営者家族で隠ぺいの口裏合わせもあったらしち。

 

飲食店は店と客の信頼関係で成り立っている。

ミシュランガイドに掲載されるより、お客さんの信頼を回復する方がずっと難しいのだ。

 

#ヤミ営業

 

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