【意外や意外〜スーパーの「商品回収」の多さ】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

サムネ記事は「業務スーパー」で販売した冷凍野菜(ピーマン)の中に、基準値を超える残留農薬が含まれていたため、店が“商品回収“の上、返金するというニュースである。

その他にもニュースランキングの上位は、スーパーの商品回収の記事ばかりである。(WEBマガジン『スーパーマーケットファン』より)

 



“業スー“ はつい数日前にも「冷凍大根」を同じ理由で回収しているが、スーパー業界は、これだけの事案が発生しても、

・基準値を超えた残留農薬

・賞味期限の表示間違い

・食品添加物の記載漏れ


による「お詫び」「商品回収のお知らせ」が収まることはない。

これはいわゆる「ディスカウント系」と呼ばれる“安いから仕方ない“安いものには理由がある“の店ばかりでなく、今伸び盛りのL社や高級スーパーS・I社など全階層のスーパーで発生している。

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値段優先で仕入れをしようと思えば、やはり「C国産」のものが思いつく。日本の基準に合致しているなら何の問題もないが、年中行事のように「残留農薬」の問題で商品回収が行われ、一向に収まる気配はない。

☝️おそらく原因は、仕入れ担当者が「製造元」の言うことを信じて「ノーチェック」ということ。添加物や期限表示のミスも同じである。(自社で調べるなんてことはまずしない)


👥「うちが作ったモノじゃないから責任は製造者にある。もちろん金は返す!」

どこも「お詫びの告知」はしても、あまり申し訳なく思っている雰囲気は無い(^^;

①店に商品とレシートを持ってきてください

②以下の住所に現物を(着払いで)郵送してください

③直接メーカーに言ってください。お問い合わせ先はこちらまで→とか
(いずれも代金はお返しします)


☝️普通ならお客さんは買った店に文句を言いに行くが、その店がフランチャイズの場合は、本部にまで掛け合わなくてはならない。そんなのはまさに店の都合である。

そうして多くのお客さんが「泣き寝入り」するのである。

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その告知方法も、店に貼り紙をする、ホームページで知らせるなど、穿(うが)った見方をすれば、あまり知られないように通り過ぎたい気持ちが見え隠れするのは私だけではないはずだ。

これは「人手不足」や「単純なチェック漏れ」で済ませてはいけない問題であり、対応方法によって企業の本質が問われる。

これだけ進歩しない「お詫び」も珍しい。

スーパー関係者もきっとそう思っているはずである、ただ言わないだけで…。

私が以前このWEBマガジンでそのことを指摘した際、あるスーパーから「自分たちのせいじゃない!不本意だ」とクレームをもらったことがある(笑)

これで反省する気などなく、あくまでも「もらい事故」だと思っているのがよくわかった。

そのスーパーはその後も同じミスを繰り返している。

☝️消費者も「これ安いけど大丈夫かな?」と少しだけ疑ってみることが大切です。

 

 

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