☝️スーパーやコンビニの「商習慣」の中に『3分の1ルール』というものがあります。
これは、「賞味期間が6か月後の食品は、(原則その3分の1にあたる)製造から2か月以内の新しい商品しかスーパーは仕入れない」という業界の「慣わし」。
お客さんにしてみれば、新しい商品が並ぶのはありがたいことではあります。しかしメーカーが作った商品も新しいものばかりではありません。
スーパーは決められた「賞味期限」の中で、「廃棄ロス」を防止しながら販売します。
だから「寿命(残り時間)」が長い商品を欲しがる気持ちは私も同じでした。
スーパーにしてみれば、賞味期限があと僅かな商品を納品されたら、イメージも悪いし、“期限切れ“の恐れも高まる。そして現場では「なんで古い商品を納品したんだ!」と怒りMAXとなる訳です(まだまだ賞味期限は残ってるのにw)
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👥一方で、新しいものばかり納品を要求されたら、メーカーや問屋は敵いません。
当然そちらにも言い分があります。「賞味期限の3分の1までしか納品しちゃいけないなんて横暴すぎる!」これも理解できます。
そこで製造メーカーや問屋の廃業が続くようになり、公取が「独占禁止法」の優位的地位の乱用で取り締まりを強化するという記事です。
☝️ここでいう「優位的地位」にいるのがスーパーであり、弱い立場がメーカーと卸問屋です。
この『3分の1ルール』を撤廃すれば、賞味期限内の商品が幅広く流通し、メーカーや問屋がリスクを背負うことがなくなります。私もこの流れはとても良いことだと思います。
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👤さてここからはいつもの私の「独り言」です…。
大手のスーパーが、メーカーや問屋に新しい商品を納品させるのは当然のこと。
その影響で中小のスーパーには製造日の古い商品が納品されることも多い。
中には大手スーパーが返品したものも回ってくる。
スーパーは仕入れの時も勝手に日付を決める、そして(賞味期限が切れてなくても)それより前に問屋に“返品“する。すなわち『リスクゼロ』なのである。
☝️スーパーから返品された商品は、一旦問屋に運ばれた後、メーカーに運ばれる。
だから廃棄処分の前に「ディスカウントストア」に流したり、然るべきところへ“寄付“したりすることもある。廃棄のコストを考えればその方がいい。
☝️「公取」が指導しなければならないのは、メーカーや問屋に文句が言える「大手スーパー」である。
同時にメーカーや問屋より弱い立場にいる「中小スーパー」を保護してあげないと、今後も彼らが“とばっちり″を受けることになる。
ついでに言えば、「優位的地位」にいるスーパーより、弱い立場である大手メーカーや問屋の方が給与が高いと言う現実…。
#中小スーパーの弱さ
【小林久ホームページ】