【初めて消費税が導入された日…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



今、各政党は「消費税の減税」「食品に限ってゼロにする」など、国民の″ご機嫌取り″に躍起になっている。いずれ″Z″が簡単に許すはずもなく、リモコン付きの先生が「さもありなん」の屁理屈で必死に抵抗することだろう。

👤「財源はどうするんだ?」→私の知ったこっちゃない。給付金の財源はあるんでしょ?

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☝️1989年に初めて「消費税」が導入されてから今年でもう36年が経つ。早いものだ。

全国のスーパーマーケットやコンビニは大変だった。

スタートの税率はすべて「3%」、事前に何度も勉強会を重ね、商品の値札を替え、全部のレジのシステムを替えてその日に備えた。前夜は皆で徹夜作業だったことを覚えている。

「商品そのものの値段と消費税を分けて表示していい」との指導があったが、お客さんにしてみれば大事なのは『いったいいくら払うんだ?』ということである。

☝️大半のスーパーは「税込み価格」を前面に押し出した。

「1個98円」の商品は、3%の消費税込みで101円になるが、これではお客さんは買ってくれない。従って99円か100円にして、差額はスーパーがその分″泣いて″いたのだった

加えてお客さんから莫大な消費税を徴収して国庫に納めているのに、1円も「徴収代行手数料」もいただけない。ガスでもNHKでも少しは貰えるのに…。

👤子供が100円玉を持ってお菓子を買いに行ったら、消費税が乗っかって「1円足りなかった」と泣きながら帰ってきた

💢どうしてくれる!」などと母親の″お門違い″のコメントを流すワイドショーもあった。親ならそれくらい計算して渡すべきだろう。

実際にはまとめて買うより、バラで買った方が1円未満を四捨五入するため、多少得になることもあったが、流石にそこまでするお客さんはいなかった。

 



お国は消費税の負担を感じさせないために、税込みの「総額表示」を推奨している。

コメンテーターが「消費税の税率のボタンを変えればいいだけだから、すぐに税率は下げられる!」というが、そうは問屋が卸してもスーパーは対応できないのである(^^;

なぜなら(食品の税率)8%を込みにして、「298円」や「999円」のキリの良い値段にしてあるからだ。総額表示が普及した今、消費税が下がることによる売価の変更は想像以上に大変な作業になる。(期限付きで元に戻すならなおさら)

″Z″や″インナー議員″は消費税を下げるどころか上げたい!

国民は少しの間でも消費税を下げてもらって暮らしを楽にしたい!

この相反するニーズに、政治はどう決着をつけていくのでしょうか?

 

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