埼玉県民の食卓を「ヤオコー」と共に支える人気のスーパー「ベルク」。レジ袋を無料に戻したり、なにかと先進的なスーパーである。
さてこのたびベルクでは、従業員の名札を「カスハラ対策」ですべて『STAFF』と表記することにした。従業員の97%が名字非表示に賛成しているという。
最近は物騒な事件も多いし、SNSで名前を晒して人を貶(おとし)める輩も増えてきた。これだけ「お客様は神様じゃない」の意識が高まった現在でも、勘違いする『お客様』は消えることはない。
時代が変われば働き方やルールも変わっていく。名札も髪の色も身に付けるモノもしかりである。多様性を認めつつ、組織としての統一感を維持していく。企業はそのバランスを取っていかなければ生き残れない。
☝️さて、ここで日本中の「働く人」の名札が『STAFF』になったと仮定しよう。(物事はなんでも極端に考えてみると分かりやすい)
・お店の人を呼ぶ時は「すいませ〜ん」で事足りる
・「ちょっとそこのお姉さん!」も許容範囲か…
・「ちょっとそこの金髪のお姉さん!」「ちょっとそこのメガネのおじさん!」→これは微妙
👤お客さんの方も「店員さん!」と呼ぶやり取りに慣れる必要がありそうだ。
その結果、話しかけることを躊躇してしまうのはどうかと思うが。
☝️ほとんどの人が「万引き」(カスハラ)なんかしないのに、防犯カメラを設置して、余計なコストや気遣いが増えるのと同じだ。
しかしそれほど企業も「働き手」を守らなければならない時代になった。人手不足はいろんなルールを変えていく。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【☝️名札なんか廃止すればいい!?】
一目見て、社員または従業員であることがわかる「制服や目印」があれば済むんじゃないか?
ちょっと待って。この話は「スーパーの名札」の話である。
少し前には市役所の職員が「カスハラ防止」のために、記名も不記名も「自分で決めていい」という自治体のこともここに書いた。
・タクシーやバス・鉄道の運転手はどうだろう?
これも一昨年、国交省が義務を廃止したことで車内では表示しなくなった。
・医師はどう?学校の先生は?裁判官は?市役所じゃない公共の施設の人たちは?
従業員が嫌でも、会社(組織)のルールなら名前の表示は義務?
☝️名札に「実名」を書かなくても許される業種なら、もう書かなくてもいいと思う。広い意味での「客商売」は今後名札自体もなくなっていくだろう。ビジネスで個人を名乗るなら『名刺』を渡せばいいし。
☝️スーパーのレジ担当の名札も廃止なら、レシートに刻印される個人名も「番号」が何かに変更?→セルフレジになればこれも解決だけど…。
👤個人を特定しようと思えば、今の時代それほど難しくはない。「カスハラ対策」は始まったばかり。される方より「する方」の罰則をより厳しくしていかないと、益々働き手の危険が増えるばかりです。
なによりカスハラする人は、自分のことを普通(またはそれ以上)と思ってるんですから、始末に負えません。
👥名を名乗れ!
👤名乗るほどのモンじゃござんせん!