【『クスリのアオキ』東北の地場スーパー買収加速!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

 

ここで何度も取り上げている「クスリのアオキ」のローカルスーパー買収の話。

あまりに急過ぎて驚きが隠せない(^^;

今度は東北の複数のローカルスーパー35店舗を買収し、今後『生鮮食品をしっかり扱うドラッグストア』として、他の「食品も扱うドラッグストア」との差別化を図ろうとしている。

アオキは2020年以降M&Aを進め、今年中に1,000店舗達成を目指している。

もはやスーパーマーケットとドラッグストアの境目はなくなっていて、違いがあるとすれば、

①食品の扱いは多いが、生鮮食品の割合は少ないディスカウントストア

②生鮮食品までしっかり扱うディスカウントストア


この2つに分けられている。

 

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👤でも逆に「巨大なドラッグストアを持つ生鮮食品スーパー」ではダメなのか…?

正解は…
スーパーマーケットがドラッグストアを経営するより、ドラッグストアが(生鮮食品のノウハウを持つ)スーパーマーケットを手に入れた方が簡単なのである。

そして何より、冷蔵冷凍設備に金が掛かるスーパーを買ってしまった方が、新たに設備投資するより格段に安く済むのだ。

☝️かつてスーパーマーケットの利益部門だった「雑貨コーナー」は、もはやドラッグストアや100円ショップにお株を奪われ、その価格にしてもドラッグストアには敵わない。

👥生鮮食品も値上がりやコスト増、競争過多が続き、体力のないローカルスーパーは経営が厳しい(>_<)

ここに「クスリのアオキ」は目を付けたわけである。日本中でアオキの申し出を待つスーパーは多いはず。目の前にアオキを出されて「兵糧攻め」に遭うよりずっとマシなのだから。



それにしてもローカルスーパー買収の速度が速いアオキの戦略である。

裏を返せば「今やらなきゃ他にやられてしまう」ということの証明である。

今伸び盛り?の「ロピア」は、「スーパー」を買うのではなく、ヨーカドーが撤退した後の「場所」を狙って(買って)いるのだ。

両社に共通しているのは、まさに今の経済状況やかつて小売業の主役だったヨーカドーやローカルスーパーの凋落にチャンスを見出しているということである。

これを「ハイ◯ナ」と言おうが「火◯場ドロボー」と言われようが、生き馬の目を抜くビジネスの世界では、『変化に対応できるものだけが生き残る!』が正解となる。

今後もこのスキームで成長(拡大?膨張?)していく企業が増えるはずだ。

しかし個人的には好きなやり方じゃない。

👤私は反対側で生きてきた人間なので(^^;

#これからは業界の境界線はなくなり
#店名で判別する時代になりますね
#スーパーから相当人が流れていると思うなあ

 

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