コンビニ業界に君臨する「セブンイレブン」に追いつき追い越すために、2位のファミマと3位のローソンはそれぞれ独自路線で差別化を図っている。
特にファミマはいわゆる「イートインコーナー」を廃止して新たに売り場を増設している最中である。
加えて店舗に「行き来可能」な「コンテナ店舗」を併設し、取扱商品を増やすことでセブンを圧倒する作戦のようだ。(来年までに1,000店舗)
店内の一角にある事務所もこのコンテナに異動させて、売り場を広げることも想定しているらしい。すなわち「小型で店舗コストが低く、アイテムを絞ることで効率化」するコンビニのメリットを捨てて、あえてスーパーの顧客を振り向かせようとしているのだろうか?
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一般的なコンビニの商品アイテムは約3,000アイテム(ちなみに大型スーパーは20,000以上)と言われているので、ファミマで増えた売り場には相当数の商品が追加されることになる。
☝️ファミマの売上高構成比率は、
「食品」が6割、
タバコを含む「非食品」が3割、
チケットや宅急便などの「サービス」が1割という。
スーパーに奪われた弁当や総菜目当ての客を呼び戻すなら今後は「食品」を増やしていくのか?それともドラッグストアへ消えた客のために「非食品」を増やしていくのか?興味が湧くところである。
👤私はスーパーを経営していたが、確かに大きな売り場で沢山の商品アイテムを扱うことは「売り上げ」に直結するが、その反面「売れ残り」や「回転率の悪さ」で利益はそれほど伸びないことを経験してきた。ワンオペのコンビニで、ほこりを被った商品を見ることはないと思うが…。
☝️単純にコンビニが雑誌売り場やイートインコーナーをやめて売り場にしても、店内在庫が増えるだけで利益が増えるわけではないのだ。ゆえに「増床」こそが起死回生の策だと思っているなら、それはちょっとズレていると感じざるを得ない。
【一日の客数】セブン900人・ローソン700~750人
【一日の売上】セブン69万円・ファミマ・ローソン60万円弱
さて、今後コンビニの勢力地図は変わるのでしょうか?
それともコンビニ受難の時期が始まるのでしょうか?