【リゾート地で時給2,000円!その余波は小売や介護に】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

 


北海道のニセコエリアは、スキーを楽しむ訪日客が押し寄せている。その対応のために周辺の宿泊施設は時給2,000円超が当たり前、その結果地元のスーパーや介護、郵便局に人手不足のしわ寄せが来て、業務が回らないというニュースである。

スーパーの「マックスバリュ」は時給を1,220円まで引き上げたが人が集まらず「あと3倍欲しい」とこぼしている。

👤お弁当が作れない、夜間のレジがいない…
人さえいればもっと売れるしもっと儲かる!従業員にも地域にも還元できるのに(><)〜これほど惜しいことはない。(山梨県の最低賃金は988円なので1,220円も出せばすぐに集まる)

ニセコでは不足人員を補うため、20カ国から450人の働き手を確保した。背に腹は変えられない、時給はもっと上がっていく…。上げた分は訪日客の単価を上げれば十分に賄えてしまう。

しかしこのような「価格転嫁」はスーパーや介護職では無理である。エッセンシャルワーカーの確保ができなくなれば、地域住民の生活に影響が及んでしまう。

ニセコばかりでなく他の観光地でも同じ問題がありそうだ。観光地の現地の人口は、得てして少ないものだから。

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☝️私がもしニセコでスーパーを経営していると仮定すれば

①観光客がこれだけ来るんだから、商品は安売りせずに、ほぼ定価で売って儲けよう!

②牛肉やカニなど高額な商品を充実させて、観光客に売って儲けよう!

③それでも受けた分を時給アップに使って人を集めよう

④それでも人手不足なら、寮やアパートを借り切って、本州から学生とか集めよう!

と考えるはずである(欲が深くてすいません笑)

☝️でももしそうすれば、それまで贔屓(ひいき)にしてくれた地元のお客さんの信頼を失ってしまうだろう。インバウンド景気が永遠に続くならそれでもいいが。

1,220円でも人が集まらないニセコの「マックスバリュ」

👤赤字ではないはず…利益は結構出ているのでは…?

いけない、いけない!
業界人の悪いクセである(^^;

 

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