外食産業が軒並み苦戦を強いられる中、われらが「サイゼ」は去年9-11月の営業利益が過去最高を記録した。今回の営業利益は、前年同期比13%増の39億円。特に日本国内1,038の店舗が利益に貢献している。
でも……
👤「最近サイゼ、味が落ちたよね?」
👥「メニューも相当減ってるよね?」
それでも若い人を中心に「んじゃ、サイゼにする?」とみんなで店に向かうのだ。メニューが減って味も落ちているに…?
☝️サイゼリヤが目指すのは外食の『ファストカジュアル』化である。
これはサイゼを「ファミリーレストラン」と「ファストフード」の中間に位置づけ、『ファミレスより安く+ファストフードより手を掛ける』というポジションを想定している。
なるほどよく分かる!
それを達成するために、
①低価格路線の維持
②メニュー数の削減(なんと141→101)
※人気の「ミラノ風ドリア300円」はあるが、パスタの大盛りは廃止など
③店舗数の増加
①を達成するために②を決断し、②のおかげでトータルコストや減価率を抑えたということか。

・メニューが減って寂しい、もう前のサイゼじゃない!
・キッズメニューがなくなってつまらない(人気の「間違い探し」は維持)
こんな声が本社に届かないはずはないが、サイゼはこれで「最高益」を記録するまでになった。
ファミレスが「高級化」を図るか、「中価格帯」を狙うかの判断は難しいことだろう。なにしろ「ファミリー」層が減っている今、選択と集中を決断しない外食産業は衰退していくのは目に見えている。
事実、一部商品の「値下げ」を実施した「すかいらーくグループ」でも、『ガスト』は利益が前期比2.3倍だが、中価格帯の『ジョナサン』は減少の一途を辿っている。同じグループ内でも明暗が分かれているのだ。
☝️さて、今後もサイゼリヤは低価格を武器に、外食産業を牽引していけるのだろうか?
男性1人では入りづらい店ではあるが、サイゼはいつでも混んでいる。メニューが減っても食べたい『定番メニュー』がある。そして値段は他より安くて友達も気軽に誘える。サイゼの人気はしばらく続きそうだ。
#ファミレスの店舗数は減少中
#低価格か高価格の二極化
#サイゼリヤ国内外の店舗を2000店へ

