【レジ袋は無料です!5円もしないしby ベルク】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々

 

 

 

やっと当たり前のことを言うスーパーが出てきた!その名は関東地方を中心に140店舗以上を展開する「ベルク」。4代目の社長のインタビュー記事である。

 

ベルクでは「レジ袋の有料化」をせず、無料でお客さんに渡している。なぜならレジ袋の原価は5円もしないし、CO2削減など環境への貢献にも疑問が残るからだ。

 

手前味噌ではあるが、私がまだ山梨のローカルスーパーの社長だった時、2008年に全国に先駆けて(嫌がる他のスーパーも取り込んで)、レジ袋有料化を全県で開始した。

 

👤私はその頃も(今でも)レジ袋有料化には反対だった。「有料実施の先鞭はつけるが、私のやりたい様にやる!」と言うのが県の担当者に伝えた交換条件だった。

 

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☝️以下は私の「レジ袋有料化」マニュアルである。

 

・レジ袋は5円でなく原価の2円で売る。これで利益を出すスーパーは不誠実!

 

・レジ袋を辞退してくれたら、(その分の仕入れが浮くので)2円値引きします!

 

・それでもお金を頂くのは申し訳ないので、各レジに「1円玉」が入ったカップを置くから2円摘んで買ってください(実質無料!)

 

これを知った同業他社からは「環境をエサに客を釣るのか?」などと攻撃されたが、お客さんからは「もっともな話!分かりやすい」とお褒めの言葉をいただいた。

 

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このこと(レジ袋有料化の闇)は当時メディアも取り上げず、私の思いは黙殺された。しかし私の会社が倒産した後、この顛末を拙著「こうして店は潰れた」に記し、ようやく世間の知るところとなったのだ。

 

今回、この記事を見て「やっと(今さら?)俺の思いが世に出たか」、そして「この若社長、もしかして俺の本読んだかな?」とニヤけてしまった。

 

 

私はケンカ腰で業界を敵に回して撃沈の身になったが、この様に正直なスーパー経営者がいることに少し安堵している。

 

今世の中でやっているのは「レジ袋有料化」ではなく「レジ袋商品化」。そして環境への貢献など明確な根拠もなし。ついでに言わせてもらえば「マイバッグ持ってこなきゃ、レジ袋有料の罰金取るぞ〜!」って、スーパーはそんなに偉くない(失礼🙏🏻)

 

👤『環境のためにレジ袋を有料にします!でもできればマイバッグを忘れて、どんどんレジ袋を買ってください。その方がスーパーは儲かりますから〜!』→これがレジ袋有料化の現実。

 

しかしベルクが凄いのは、私の様にただ吠えるだけでなく、バイオマス配合比率を高め、無料で販売できる条件をクリアした上で声を上げたことだ。やっぱ違うわ(^^;

 

#レジ袋が無料でも辞退する社会を目指そう

#エックスで気付いた人がいて嬉しかった

 

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