【全国の魚屋さん、5万件から1万件に激減!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々


 

 

 


皆さんが普段買い物をする商店街やショッピングモールに、いわゆる「魚屋さん」とよばれる専門店はありますか?

スーパーなどの鮮魚コーナーとは違って、生の魚が丸のまま氷の上に陳列されていたり、担当者がその場で「刺身」「3枚下ろし」「煮付け用」に捌いてくれる。

かく言う我が家も、『海無し県山梨』の魚屋が発祥のスーパーだった。店の2階で育ったため、魚のアラの生臭さはDNAに刷り込まれているw

時代の流れと共に、商店街の魚屋はスーパーにお客さんを奪われた。それも仕方ないことかもしれない。今ではそのスーパーでさえ、郊外のショッピングモールに潰される始末だ。歴史は繰り返される。

魚屋と肉屋は八百屋と違って、職人の経験がものを言う業種である。もちろん八百屋も専門知識は必要だが、商品はいわゆる『生き物』ではない。そして魚屋や肉屋ほど店作りや販売に「冷蔵冷凍ケース」などの経費がかからないし、若い人もそんなに嫌がらない。そのため街の「八百屋」はしぶとく生き残ることが多い。

今の様に食べ物の情報がない時代は、街の魚屋が、お客さんに食べ方や旬の美味しさを教えたものだった。八百屋のおじさんの怪しい情報も楽しかった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

皆さんも感じていると思うが、今魚の値段は高騰し、前の様になかなか「肉は高いからお魚にしておこう!」と言う訳にはいかなくなった。

今ではサンマやイワシが高級魚になって、缶詰までも値上がり、「や〜い魚屋!」とバカにされた身からすれば「天地返し」である。

現在、海で漁をする「川上」から、店で販売する「川下」まで絶望的な後継者不足である。そのため魚を切ったり骨を取ったりする作業は、別の工場で一括加工され、店舗に配送される。

一般の消費者が見たら、「これじゃ、このまま値段つければ売れるじゃん、もうみんなパックに入ってるし〜」と感じることだろう。鮮度の良い魚を見極め、職人さんに目の前で捌いてもらう「魚屋」の醍醐味は、もう求めてはいけない時代になったのだ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

👥「やっぱり肉よりお魚がいいわよね〜!」

ドヤってこんな会話をするためにも、消費者側も「魚屋」の現状を理解して欲しい。街の魚屋は地域の「財産」であり、一度失くしたら二度と復活することはない。

🎤肉や魚を捌ける技術を持った人材の待遇が悪過ぎます!お菓子や乾物を担当している人より給料が低いっておかしいですよ!(現場からお伝えしました)

 

https://www.kobayashihisashi.com