【ちょっと待った!その漬物もう売れません】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



 

 

 


道の駅・農の駅・農産物直売所などでよく見る「手作りのお漬物」、浅漬け野菜を中心に、生産者が新鮮な野菜を加工して販売所に持ち込む商品。数量限定で売り切りということもあり「人気商品」であることも多い。

その「手作り漬物」の販売が、6月1日から全国で禁止されることになった。理由は「食品衛生法」の改正である。

6月1日から販売する漬物を作るには、保健所の営業許可が必要となり、専用の加工場や手洗い場を設置するなど厳しい基準を満たさなければならなくなった。この結果「おばあちゃんの浅漬け」は姿を消すことになる。

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☝️実際に「素人仕事」を原因として、食中毒も発生している現実もある。家庭の台所で作った漬物を(家で食べるのではなく)そのまま商品として売ることにも是非はあろう。

👤売る方にしてみれば、
「無駄にするより漬物にして売れば、美味しいし小遣い稼ぎにもなる。お客さんだって喜んでくれてるし!」ということ。

👥一方で漬物製造会社にすれば、
「そんな発酵食品を無防備に販売するなんて絶対にダメだ!我々は厳しい基準の設備を揃え、商品管理と販売後の責任まで負って許可を得ている。簡単だからと素人に漬物を売らせちゃいけない!」

私も個人的には「いいじゃん、売らせてあげたって」と思うが、もしそれで事故が起きたら逃げ出さなきゃならない(^^; 漬物の劣化の速さは皆さんもご存知の通りである。

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似た様な商品に『スムージー』がある。
いろんな野菜を使って手軽にできる人気のスムージー。イベントや店での試飲会がさかんである。

しかしこのスムージーもまた、しっかり保健所の販売許可が必要であり、知識を持つ「野菜ソムリエ」がいても販売は許されていない。ゆえにどこかで売っていたら私はとりあえず疑ってかかるw。

ドラッグストアで専門的な医薬品を販売するために、薬剤師の資格を持つスタッフを配置したり、専用のレジや販売ケースを設(しつらえ)るのと同じことかも知れない。

☝️話のついでにご紹介すると、
・マグロ解体ショー

・土用丑の日に店頭で鰻を焼くこと

・クリスマスに店頭でチキンを焼くこと+ケーキを店先で売ること

・スーパー店内のオープンキッチン


これら全て保健所の許可(営業・販売)が必要だが、ほとんどはイベント日や週末のみ(保健所が休みの日)に開催してバックれてます (笑)

な〜んかいろいろ面倒くさい世の中になって来たけど、ルールを守った上で「ばあちゃんのお漬け物」は残して欲しいと願う。

#漬物クライシス 
#キムチの国も同じか

 

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