【コストコと地域企業の賃金格差】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々

 

 


私もここで何回も書いてきたが、ネットニュースでまたこの問題を取り上げていた。

✅「コストコ」は日本中の店舗で統一賃金、時給1,500円から!を提示している。

いくら日本でも最低賃金が見直されていると言っても、(大都市を除けば)1,000円前後が実態であろう。コストコの出店する地域は、地価も安い(家賃も低く広い面積が取れる)田舎町である。

👤地域の首長は「コストコ誘致による町の活性化」などの公約を掲げて当選する人さえいる。今や活性化の残された道は、コストコか原◯、産廃処分施設の誘致しかない、などと揶揄する意見さえ聞く。

最低賃金が893円の岩手県と比べたら、コストコとの賃金差は600円を超える。(今はまだ岩手県にコストコは無いが盛岡に噂あり) しかし誰かれコストコで働ける訳ではないので、周りからも羨望の眼差しで見られるのかも知れない。ある種のステイタスとも言える。

そうなればいくら田舎でも、いくら通勤距離が離れていても、良い人材は自ずと集まってくるだ。体力のある地元の企業(スーパーやホームC、ドラッグストアや外食産業)はそれに追随して時給を上げていくと思われる。悪いことじゃない。

この30年以上低迷してきた給与水準が、コストコ出店のおかげで一気に上がることは、日本政府にも反省材料はあるはずだ。

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👤ここからは田舎の商店街で育った私の愚痴になる。

中小企業の経営はまだまだ厳しさを極めている。今年の倒産件数の爆上がりはすでに予告されているし、資材や原料・エネルギー価格の(暴騰とも言える)上昇。おまけにアルバイトも集まらない。時給1,500円なら自分が働きに行きたいモンだ(^^;

お客さんには何の関係もない。行きたい店に行っていい。地域貢献しようが、社歴が長かろうが、店を選ぶのはお客さんの側である。

コストコと同じ土俵で戦うことなどできないが、なんとか生き残りの方法はないだろうか?その場しのぎの補助金とか、ホコリの付いた「商店街活性化策」ではないアイデア…。

流行りの「ゾンビ企業」や、いつも可哀想だと報道される「買い物難民」と同じで、「今は黙って放置しておけ、時が経てば消えてなくなるから」なんていう思惑はないでしょうね?

#時給1500円の破壊力
#コストコ2030年までに100店舗

 

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