【仮説:近い将来、大手のスーパー以外は全部なくなる!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 
いなげやがイオンの子会社になったニュースは、その社風から見ても遠いと思っていた業界関係者にも激震が走った。

 

イオンが「いなげや」を子会社化する3つの狙い、減益が続く事業を拡大する裏事情 | 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)



スーパーは全国で約2万点、ホームセンターやドラッグストアはいち早く系列化が進んだのに対し、食品スーパーはその地域の食生活の違いや地域との結びつきで生きながらえてきたが、それもついに終焉を迎える。それを示すのがこの出来事である。

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 日経新聞より、これから生き残れるスーパーは…

✅売上げ3,000~5,000億円以上の大手企業

✅オオゼキのように信者ともいえる固定客を持つ「超・地域密着型」スーパー

✅首都圏地盤のオーケーや(カトパンがお嫁に行った)ロピアのようなローコスト経営のスーパー この3つだけ!
 
今までの3~4人家族の想定が、1~2人の少人数世帯が増え、ここでコンビニとの客の取り合いが生まれた。人口減は避けられないので、客と共に労働力や人材の確保はさらに困難になる。
 
☝️ならばスーパーの軸である「総菜」を強化すれば生き残れるのか…?

今やデリバリーや冷凍食品の進歩、外食産業の復活で、スーパーの総菜といえども売上は振るわない。そもそもスーパーの総菜商品も「加工センター」で既に調理されているものや、店内で揚げるだけ・温めるだけの商品が大半を占めているのが現状である。

スーパーの「惣菜」は、昔の様に「残り物の再加工で廃棄ロスを防ぐ」便利な部門ではない(まだまだやってる所も…)。そして皆さんも「スーパーの総菜は値段が高い」ことを知っている。

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👤今、元スーパーの社長だった私が日々の買い物(まとめ買い)をしているのは

・生鮮食品→ロピア
・一般食品や雑貨→ディスカウントコスモス(ドラッグ)
・缶コーヒーや酒→ダイレックス

Costcoに行ける人は(量目はともかく)そちらへ行くのかも知れない。
 
✅これらの店の「税込み価格」は、街中のスーパーの「税抜き価格」より安い。

「カードやアプリが使えない💦」などと言う客などそもそも相手にしていない徹底したローコスト経営。

👑「同じ商品ならエリザベス女王でも安い方を好む」が持論の私は、迷わずこちらで買物をする。「地域土着スーパー」として100年以上地元にお世話になった私がである。他の店には迷わせる材料さえない。
 
【いなげやショックは再編前夜…】

商品の仕入れや人材確保、莫大な加工センターや配送センターの建設と維持、外資と戦えるだけの体力、これらを持ち合わせないスーパーは、(悲しいかな)これからすべて淘汰されていく。

以上、私の勝手な仮説でしたm(_ _)m