【ゾンビ企業の行く末…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

コロナ禍支えたゼロゼロ融資 「ゾンビ企業」は増加―返済ピーク、事業断念も:時事ドットコム (jiji.com)

分かるよ〜分かる!言ってること間違ってない。本当はもう死んでるのにしぶとくこの世に居座る「ゾンビ」になぞらえて名付けたのも分かる。普通の人は「ウォーキングデッド」のゾンビを想像するよね。

「ゼロゼロ融資」や「給付金」で急場をしのぎ、一斉に潰れて社会不安を引き起こさなかったことも正解だったよ。Good Job!

まあそれも永遠に救えるはずもないからね。財源が湯水のようにある訳じゃない。精一杯やってもダメな時もあるから、そろそろ国費で生かすことも終わりにしなきゃ際限がない。いわゆる「仕方ないこと」なんだよね。

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【元ゾンビ会社の社長語る…】

さあ困った💦 ゾンビの衆だって必死にやったけどもう限界だ。借りたものは返すのが当たり前だけど、返す金さえもない。手持ちのお金も全部支払いに回したし、できることは全部やった。もし潰れても、従業員は人手不足の影響で再就職はできそうだけど。

やはり自分の力不足だな💧
仲間も銀行から融資の返済を迫られ、リスケにも応じてもらえない。返済期間の見直しをしてもらえる会社なんて、元々内容がいい会社ばかりだし。

えっ「再生支援協議会」に相談しろって?
言われるまま訪ねてみたら、県職員と銀行からの出向者ばかりじゃん。「案件が多くてすぐには対応できない?」「バンクミーティングを開け?」なんか怖いこと言われたけど、結局自力でなんとかしろってことか。税理士の先生はGWで連絡も取れないし…。

娘もこれから大学に上がるのに厳しいなぁ。これなら3年前に会社を閉じた方がいくらかでもお金が手元に残って、違う人生を歩めたかも知れないな。後の祭りか…。

👩🏻「お父さん、うちはゾンビ企業なの?」

👴「違うよ、人間だよ!でも人のことゾンビなんて呼ばないよw」

👩🏻「人工呼吸器を外すみたいな感じ?」

👴「うまいこと言うなw でも感謝しなきゃ、延命してもらったんだから」



そう『仕方がないこと』なのである。

それならゾンビの延命ついでに、最後はこの家族を「延命」させてやってくれないか🙏

この懸念のある会社が現在約20万社ある。
呼び名をゾンビから『事業継続断念企業』とかにして、放漫経営や不正発覚で倒産した会社とは区別するくらいの優しさがあっても、誰も文句は言わないよね?

☝️「借金を棒引きにしろ」などとは言いません。無利子無担保の「ゼロゼロ融資」なら銀行も取れません。保証協会の弁済もいわば国民負担となります。

新陳代謝・競争力の復活・自然淘汰・市場の入れ替え・人材の流動化・経済原則… よく分かりますm(_ _)m

難しい問題ですが、まさに『事業復活支援金』を230万社に出した中小企業庁の出番だと思いますよ。『ゾンビ企業側』からの勝手な意見ですが、なんとか知恵を絞って欲しいと願うばかりです🙏