【やるな、オタフクソース!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

8家の同族経営で非上場...「過度のえこひいきはしない」オタフク入社は各家1人のみ(NewsPicks +d) - Yahoo!ニュース
 
『いくら親戚でも、入社させるのは一人だけ!』


同族経営の難しさを身を以って知っている(つもりの)私には、とても興味深く最高の賛辞を贈りたい記事である。
 
どんな会社も始めは小さなものだ。家族や身内が中心となって身を粉にして働く。

そこは「労働基準法」も「働き方改革」も後回し、会社がダメになれば一族が路頭に迷ってしまう。
 
そこで事業が順調に回り始めると、親族やその家族が会社に集まって責任を担っていく。

どこの馬の骨とも分からない人間より「どこの馬の骨か分かっている身内」の方が気心も知れている。会社は利益を生み出し、それを頑張った身内に還元して、その暮らしも上向いてくる。
 
これが続けば何の問題も無いが、会社の成長と共に親族ごとの職責の違いや待遇に対して不満が出てくることも世の常である。中には壮絶な後継者争いや分裂にまで発展していく。

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👤私の経験と比べるのは至極お恥ずかしいが、始めは田舎の小さな魚屋だったのに時代の波に乗りスーパーマーケットへ転換し、地元でもそこそこのチェーン店になった頃、「親分肌」を自称する先代社長の叔父の元に、これでもか!ともいうほど(私にとっては必要の無い)親族社員が幅を利かせていた。
 
最終的にはその同族社員の不正やわがままが原因で大赤字に陥り、銀行融資のバーターでまだ40才の私が社長になった。そしてその同族社員全員を「解雇」し、残ったプロパー社員の頑張りで「V字回復」した経験がある。
 
☝️きっとオタフクソースにも表に出せない裏事情や過去の経緯はあるだろう。

親族全員が超一流のスペシャリストであるはずもない。

それでも同族の長を中心に「あの味」を守ろうとする社長の心意気に敬意を表したい。