【折々のことば】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



私が最初の本を出して少し経った頃、Amazonランキングが一気に上がって↗️『小売部門』で一位を獲得したことがありまして…(^^;。 「おいおい、何かあったのか?」と思ってエゴサーチ。そしたら…

私の本のことが朝日新聞全国版のコラム『折々のことば』で取り上げられている珍事(@_@) 高名な哲学者鷲田清一氏が書評を書いてくれたのである。

【人の心はポイントカードのデータや全国平均では測れません】

👤世の中なんでもデータだAIだと言うが、田舎のおばちゃん達の気持ちなんか、そんなもので測れるか! と思って書いた内容だ。

取り上げられた一節は、見出しでも太字でもなく、本の中のただの一文。私は「これを見つける?」とビックリしたことを覚えている。

そう、本の中身は大手企業のやり口や、地域貢献の裏側から見た行政批判とも取れる倒産までの経緯が書かれているが、一方私の中では「お客さんだって同罪だよ!」との恨み節が込められていた。バレないように…。

それゆえ私はsnsでも「失くなって困る店なら地域で守れよ、閉店日に泣いても後の祭り!」などという身勝手な投稿をしているのもそのためである。

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☝️哲学者鷲田氏は見逃さなかったねぇ(知らんけど)

✅いくらポイントカードのデータで分析しても、人の心は新しいもの・大きなもの・便利なものへ向かう。これを氏は『消費者の漂流』と表現した。さすがである。

ちょうど4年前の今頃の出来事。このおかげもあって書籍【こうして店は潰れた】は増刷を重ね6刷まで売上げを伸ばした。しかしその2年後、その本は出版社の破綻で絶版になる💧そして「負けず嫌い」の私は続編の発刊にこぎつける。「人間万事なんとか」の始まりだった。

👤果報は寝て待て!そして来なかったら取りに行け!