【おばあちゃんが元気になる日‼️】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


2か月に一度、偶数月の15日、この日は「年金支給日」だ。田舎のおばあちゃんたちも少しおめかしをして街に繰り出す。14日でも16日でもない、15日に買い物に繰り出す。朝からバス停や郵便局、銀行も賑わう。
(百姓一揆と呼んではいけない😄❌)

普段の生活を切り詰めた分、この日だけは好きなものを買う。お刺身やお肉、普段手が出ない生菓子も買っちゃう。「明日は明日の…甘いモノ❣️」ついでにおじいちゃんにお酒も(安いヤツ)❤️

高齢者の可処分所得が減ったとは言え、今も昔もスーパーや小売店の販促の基本は変わらない。大手スーパーがやる「シニアデー」とか「ゴールデンセール」などもそう。「毎月5の付く日はポイント5倍!」も単に年金支給日の15日がメインだ。私のスーパーでも毎月15日には福引抽選会で1.5倍の売上げを稼いでいた。奇数月の15日も折り返し地点なので、それまで我慢した分買い物が増える。

おばあちゃんは一緒に買いに来た知り合いに負けじと、カゴいっぱいに商品を放り込み、店の作戦にまんまとハマる🙏🏻(買ってもお菓子は孫にあげちゃう)

昔は店も少なかったし、通販もない。今は便利になったけど、お客さんとお店の関係も希薄になった。良い悪いではなく、商家に育った私には寂しくもある。

高齢者は自分が社会に参加していることを喜びに感じる。
・自分の足で買い物に行けること
・自分のお金で孫に何か買ってあげること
・友達とあれこれ店の悪口を言うこと🤣

高齢者の財布の紐を緩ませる最新の販促、これってビジネスチャンス!大手も欲しがってるはず。マーケッターさんご一考を🙏🏻

いずれみんなが年を取る。
世の中には気に入らないジジイも多いが、高齢者が幸せな社会でなければ、子供も穏やかに育たない気がする。そこでおばあちゃん子だった私はあれこれ面白いことを仕掛けるのであった…(続く)笑

※写真は50年前の年金支給日?(うちの店)