【乳ガン撲滅!ピンクリボン自販機】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



「頼まれたら断らない!」それが「いの一番」ならなおのこと。私は人が良い(お人好し笑)なので、家庭の生ゴミを集めたり、レジ袋有料化を実質無料にしたり、ホームレス(失礼)の方を正社員にしたり、潰れた店を再生したりと、業界の諸先輩経営者にしてみれば、いちいち気に入らない「若造社長(小僧)」だった。

望むところだ!
スーパーのお客さんはなんと言っても女性がメイン、そんなお客さんから「乳ガン撲滅のために協力して欲しい🙏🏻」とのご依頼があった。

シンボルのピンクリボンをデザインした自販機を設置して、売上の一部を正式な啓蒙普及団体に寄付するというものである。

飲料メーカーが自販機を貸与し、その団体がPRと資金の使い道を決める。早期発見や正しい知識でお客さんが喜ぶなら断る理由はない。すぐさま全店に導入を決めた。

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しかし、他のスーパーはそんなことしない。
儲からないからである💦自販機の電気代は思いの外高い。真冬には温め、真夏にはキンキンに冷やす、おまけに自販機は野外に雨ざらし。想像に難くない。そして寄付分10円を転嫁すれば、ただの「売名行為」と責められる。

スペースにも限界があるので、既存の自販機を撤去してピンクの自販機を設置した。PRしたからと言っても余分に売れるわけではない。社会貢献が利益に結びつかない格好の事例である (笑)。でもやっちゃう私💦

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おばあちゃんが自販機の前に立って説明文を眺めている。
「キレイな機械だね!なんでこりゃ?」

私『乳ガンを減らすために売上げの一部を寄付するヤツですよ!』

BB「んじゃ、もう私には関係ないわ、ハッハッハ〜(^O^)/」
(買ってけよ!ばあちゃん)

社会貢献の道は険しい…。

※ その後、公共の図書館や体育館、民間企業の社員食堂などへ拡がってくれました!

なんでも最初にやるのは苦労が多いものです(^^;