【通(つう)ぶるお客 : 寿司屋にて】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



長年スーパーで、家庭に食材を届ける仕事をしていた私だが、特段食べ物にこだわりは無い。「腹が減ってりゃ何でも美味い!」が持論である。

魚屋のせがれだと言っても、寿司屋で「通ぶる」ことなどない。仕事がら多少の知識があるだけで、出されたネタを「美味しい、美味しい」と言って食べるだけ。それより「通ぶるお客」を見ている方が面白い(^_−)−☆

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👤「大将、今日なんか良いネタ入ってる?」

👴🏻「ウチのは全部良いネタだよ!」

Good Job‼️である (笑)👏🏻『通殺し』

紫(醤油)、上がり(お茶)ならまだしも「ヅケ」だの「炙り」だの、子供が言っているのを見ると、思わず「黙ってろ!ク◯ガキ💢」と叫びたくなる。シャコのことを「ガレージ」と注文するオッサンも成敗しなければいけない。

💡『通とは知識や経験を待つ専門家(プロ)に近い「セミプロ」である』と仮定すれば、通「ぶる」人など聞きかじりの一般人レベルであろう。きっと回転寿司でもウンチクを垂れる。そんな講釈を聞かされ、「へぇ〜」「スッゴ〜い!」と言わされる同伴者に同情さえする (笑)。まあそんなドヤ顔も料金の内か。

私の住む山梨県は海が無く、魚に対する憧れもあって、県民一人当たりの「寿司屋」の数が日本一である。

✅馴染みの寿司屋の主人に聞いてみた。
「オヤジさん、山梨は寿司に詳しい人が多くて大変だね(^^;?」

👤「そんなことありませんよ!間違ってること言ってても『お客さん、詳しいですね〜!』と褒めておけば、お勧めのネタをたくさん食べてくれるから商売繁盛さo(^▽^)o

 


同じような話(食通)はいろんな分野に現れる。焼肉もそばもチーズもワインも、スイーツまで💦 みんなとても詳しい。

🤞ただし、自分より詳しい人が出てきた途端、「知ったか」さんは瞬殺され、黙り込む宿命を背負っている((;゚Д゚)))

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👤どんなお客が「良い客」なの?

👴🏻なんでも「美味しい、美味しい!」と言ってくれるお客さんにはサービスしたくなっちゃうねぇ!

👤美味しい、美味しいです!

👴🏻あんたは嫌な客だ、全部ネタの原価を知ってる。やりづらくて仕方ねえよ(笑)

ほらっ「生のホタルイカ」食べな!初物だ。
もう「中落ち」は注文しないでくれよ。素人さんから儲ける分しか残ってねえんだから!

食通(ぶる)常連客はご機嫌で帰って行く。
商売上手の寿司屋である(^_−)−☆