甲府地方裁判所大ホール、負債総額16億円、債権者700名超。
地元老舗スーパーの破綻のニュースにメディアも殺到!
まあ、当の自分も一番遠い立場だと思っていましたが、最終的にこのパイプ椅子に座る結果となりました(泣)。これで一巻の終わり、あとは人目を忍んで霞(かすみ)を食べて生きていく人生、これまでの努力もすべて水の泡。
残るは夜逃げか自◯のみ・・・。
と思っていましたが、現実は違っていました!
この境遇に至ると「レジリエンス」とか「アドバイス」なんて何の慰めにもならず、とにかく社長である自分がこの瞬間を乗り越えるという意思だけが身を守ります。
債権者集会に来た人は金融機関と一般で30名ほど、その中には報道で知ったお客さん達の顔もチラホラ(債権者ではない)、意見や恫喝もなく参加者から「お世話になりました、早く帰ってきてください!」とエールも。
目を丸くして驚く裁判長、拍子抜けのメディア、最後は拍手喝采。それまでの頑張りが評価されたのかも知れない。
170名の従業員の再雇用に200社以上が手を挙げ、金融機関を除くほとんどの債権者が債権放棄を申し出てくれた。そして手持ち資金ゼロの私に破産処理費用のためにとクラファンで3,000万円もの資金が集まったm(__)m
「人生最悪の日」になるはずだったこの日は、再起を目指す私にとって最良の日になった。
「案ずるより産むが易し」「朝の来ない夜はない」、経験した私の言葉が未経験の一般論より説得力があれば嬉しい。
皆さんは絶対に座ってはいけない椅子。
しかしこれを怖がってやりたいことさえできないなら、何のための人生か?何のための経営か?リターンマッチこそドラマじゃないか!
これからお天道様との勝負が始まる!