私の幕末史におけるテーマの一つ桑名藩。
「幕末の桑名」は藩中心でした。
そして、藩主である桑名中将・松平定敬公の
作品に出会えました
(この人ホントに面白い!と言っては不適切
かも知れませんが、やっぱり面白い!)
藩もくじ引きからの結果をひっくり返しの大わらわでしたが、
藩を離れていた定敬公もなんも数奇。
京~大坂~江戸~柏崎~会津~米沢~仙台~箱館~
上海!
のまさに流転。
”生真面目過ぎた”会津の悲劇とはまた違った悲劇。
そんな中、兄・容保公との絆、京には愛せる女性が居て、
箱館では英語を習う、
あの有名な高須四兄弟の写真からにじみ出るそんな定敬公の
キャラが救いでもありました。
最後、逃亡先の上海で新政府への投降を『みっともない』と渋る定敬公を
説得するセリフが作者の奥山景布子の愛情が詰まっていて
(都度略)みっともなくて、それで良いじゃありませんか
人が生きるってのは、そもそもみっともないことなんじゃありませんか
必死で生きている当人は、いつだってみっともなくて、それでいいんじゃありませんか
次は二本松!