4月から読み始めた吉川英治「私本太平記」、
1巻から良い巡り合わせでしたが、まさか最後は鎌倉で
読むことになるとは、全く予想もしていませんでした。
最後の8巻は鎌倉から帰りの新幹線車中で読了。
鎌倉での記念写真を再掲します。
序盤は湊川の戦の終結から正成自刃。
吉川英治が一番書きたかったくだりなのだと
思います。
愛と熱にあふれつつも冷静な名文で読ませます。
その後の南北二朝鼎立、新田義貞、高師直、
足利直義、北畠顕家、後醍醐帝、楠木正行ら
敵味方入り乱れ退場していく英雄たちを
残り少ないページで十二分に描き上げます。
(新田義貞の最期は非常にあっさりでしたが)
高師直の後世の悪評を正すなど
読み応え十分でした。吉川英治ならではも。
そして、足利尊氏の最期。
一度手放したのが恥ずかしくなるぐらい
名作でした。
またゆかりの地を巡ったり、「逃げ上手の若君」で
復習(イメチェンあるかもw)したいと思います。