「月まで三キロ」の残り5編、個々に行きます。

(一部内容に触れています)

 

「星六花」

分野:気象

 

アラフォーお一人様女子とちょっと年下の男拍手

その男の高校時代の恋の秘密びっくり

降水確率0%の秘密と40代の未婚女性が結婚できる確率拍手

生物の生存のための美と雪の結晶の無機質な美雪の結晶

 

へぇー、上手い、にっこり、ほっこり、えっの連続からのいい余韻。

もうちょっと何とかなるのを期待していましたが、この余白、余韻がまたいい所なのだと思いますグッド!

 

「アンモナイトの探し方」

分野:化石、地質

 

私は高校の授業であった時、地質や岩石の種類には全く興味が沸かず覚えるのを放棄したぐらいなんですが、ここ数年「ブラタモリ」のお陰で興味深々ですにひひ

 

頭でっかちな少年と偏屈老科学者の交流。

こう書いてありがちな設定であったことに気付いたぐらい読んだ時は新鮮でした。

分かった気になることの危うさ、そしてこの一節。

科学に限らず、うまくいくことだけを選んでいけるほど、物事は単純ではない。まずは手を動かすことだ

 

「天王寺ハイエイタス」

分野:地質学

 

ハイエイタスとは堆積が中断していた期間とのこと。初めて知りました。

それと、浮浪者のような伯父とを絡めて。

 

次大阪行く時は天王寺周辺の美術館、史跡をと思っているのですが、そこで生活している人たちの雰囲気が少し分かったかもです。

(「じゃりン子チエ」と近い所かなと思うと良く分かりましたw)

 

「エイリアンの食堂」

分野:素粒子物理学、宇宙人(?)

 

先週の「マツコの知らない世界」が「アジフライの世界」で、アジフライ熱が高まっている所にでしたよだれ(笑)

 

お薦めの日替わり定食を絶対に注文しない見るからに中年理系女子。もしかして宇宙人かも・・・

 

面白いプロットです拍手

そこに研究職の現実ネガティブと、星、人工衛星、素粒子と宇宙の起源、宇宙人のロマン。

 

確かに、素粒子まで還元してしまえば全てが宇宙とつながりますスター

 

日替わり定食を注文しなかった理由・・・私と同じだったのがまたキューン。関西人あるあるの1つなので、もしかしたら作者も同じなのかもにひひ

 

「山を刻む」

分野:火山学

 

マイナー分野の悲哀と矜持と夫が定年を迎えた妻拍手

「もう別れてもいいですか」と似たような境遇にネガティブ

同じように新しい道を見付けそれに向かって進む姿ににっこり

が、最後はそれと違った一番いい新しい道の先にニコニコ

 

 

つらつら長くなりましたあせる

私のいろんな所の琴線をかき鳴らしてくれる伊与原新さん、これからも読んでいきます!