「デフ・ヴォイス」シリーズ第4弾。

2021年作、ということでコロナ禍が背景にありその影響の大きさもあるのですが、主題はもっと根源的な”家庭でのろう者の孤独”(表紙内概要より)。

 

 

それに留まらないのがこの作者の凄い点。

その孤独は上手くコミュニケーションが取れないことからくる思い込みであったり、

逆にデフ・ファミリーでは聴者が孤独であったり。。。

 

ろう者-聴者の双方が分かる主人公あらちゃん(この呼び方に和みます)は、これまでどこか超然とした存在でしたが、その母の真の思いにここで触れ、分かってなかったことに気付かされ。

 

当人、親、子、それぞれの立場からのなんとも切なくも、大切なお話でした。

 

「しずかちゃんとパパ」のお陰で手話のシーンがリアルで活き活きとイメージできるようにもなってました。

シリーズ読み返さないと。