私が持っている古い文庫本のカバー絵、古地図に巻ごとの異なる色使いで気に入ってます。

1巻は土佐中心、2巻は江戸。

そしてこの3巻は竜馬が脱藩して長州へ向かう海路の伊予灘~周防灘。中央右に岩国六万石が見えていますグッド!

 

 

脱藩から長州、大坂、京、江戸、そして福井へと。

次々と重要な人物と出会っていきます。

何と言っても勝海舟!

おりょうさんに峰吉。

そして福井で三岡八郎(由利公正)!

福井に行った時、お城の堀端にあった銅像を見ながらその描写を読みました。

確かに描かれている通り顔が長いw

 

明治期に活躍する土佐系の人物も描かれます。

山地忠七に乾(板垣)退助。

 

ここで後の有名事件について、

 岐阜で遊説中、金華山下で・・・

と書かれてましたあせる

岐阜城に行った時、『知らなかった』ではなくて『完全に忘れてました』でしたアセアセ

 

もう1つこの巻の重要ポイントが、薩摩の特異性。

寺田屋事件、生麦事件が共にこの巻でした。

特に寺田屋事件!

お殿様の命令で、まさに”同志”討ち。討つ方も討たれる方も、その心の置き所はすさまじいとしか言いようがないです。

司馬遼太郎も特異な思い入れがあったのではと思いました。

ここの描写だけ文体が違います。

 

『がっ』、『ざっ』の擬音、

『骨が、硬い』、『なお正座。』と

極端にまで短くした表現が刻むリズムが特異さを際立たせてました。

(ちょっと荒木飛呂彦先生風に感じました)