島本理生作品にどっぷり浸かりたい気分が続く中お薦め頂いた「よだかの片想い」、ドストライクでした!
大満足
顔に大きなアザがある女性の気持ちは男には及びもつかないでしょう。
それと向き合い、乗り越え、受け入れていく様を見てしまうと、好きになってしまう感じです
もう一つのコンプレックスの元、理系。しかも理学系物理のしかも大学院生。
こちらは少し分かりました。(それでもほんの少しだと思います。ほぼ100%男世界、『楽でいい』と表面上は言いますがそんな簡単ではないはずです。)
私もただ当たり前の順を追ってるだけのつもりなのに、『理屈っぽい』とか『やっぱり理系』とか言われました。
その同じ感じが上手く描写されてました。
全く異なる世界の年上の男。
『アイコさん』と呼ぶ距離感がすごく好きです。
同じ研究室の年下の男子。
私も研究室で思い出す女子は格好良くて綺麗な先輩だったりします
原田君
そして、本題から外れますが、ちょくちょく出て来る食べ物がまたストライク!
日本酒は獺祭スタート!
広島風お好み焼き屋さんでのデートに
あとは、物理学科と映画監督と来れば、石川慶さんがいつか映像作品にしてくれないかなあと妄想も加えて読後余韻も楽しんでます
気に入った一節の書き留めで
誰のせいでもないのに、どうして人は誰かのせいにしなくちゃいられないのだろう。
・・・よその家に咲いていた桃の花を見ていた。小さくて可愛らしくてあっけない。
「・・・真の孤独の中にいるとき、受け止めてくれる人の存在は貴重なんだよ。・・・」