この3連休、近郊の寺社か美術館を訪れようと思っていましたが、自粛
なので、いつもより詳しめに12月中頃に行っていた美術館ネタを。
三重(四日市からちょっと山奥)にパラミタミュージアムという面白い美術館があると聞いて行ってみたのでした。
美術館に到着して、まずは初めて行った土地でのルーチンである、某城攻めアプリをポチっと
『この辺はこれと言ったお城はないやろう』と思っていたら、千種城
もしやと思い解説を急いで読むと、やはり千種氏。忠顕の息子顕経が築城したとのこと。また期せずして太平記の時代のお城に出会えました
更に読むと、千種氏は北朝方ではなくずっと後年、秀吉配下の蒲生氏郷に攻め滅ぼされたとのことでした。思わぬ勉強になりました
考えてみれば、この場所からちょっと東に天武天皇迹太川御遥拝所、ちょっと南に家康さんの伊賀越えルートと、歴史の交差点になって来た所なのでした。
さて、美術館。
”パラミタ”という聞き慣れない言葉は、般若心経の”般若波羅蜜多”のハラミタ由来だそうです。
なぜ般若心経かというと、池田満寿夫さんの般若心経シリーズという『陶』(陶芸の陶。土を焼いたもの)のコレクションが特徴であるからです。(因みに仏教系の美術館ではありません。イオンの岡田さんの財団運営です。)
パンフレットの表紙になっています。
(畳の敷物はミュージアムショップで一目惚れしてしまいました)
この陶、薄暗い大きな専用部屋で沢山の作品が囲むように展示されているのですが、その中に居ると一種異様な感じがしました。しかし、慣れてくると、古代の土器や埴輪のような根源的な感性に通じるように思えました。
次にこの美術館で一番印象的だったのが、江里佐代子さんの截金。
「きりかね」と呼びます。ちゃんと一発で変換できるのでした。
初めて知りました。
「金箔等を極細の線状に切ったものを筆と接着剤で貼って文様を表現する伝統技法」なのですが、私の拙い分ではその精巧さ美しさが1ミリも伝わらないので、是非検索して見て欲しいです。
この後の企画展を観た後、もう1回観に戻りました。
最後に、撮影可能だったもの。
江戸期のからくり人形。
ちょうど実演の時間で動くところを見られました。
舞を舞っていると、
服がめくれあがって獅子に
大観、玉堂らの日本画、重文の仏像にいろんな木々のある庭もあって、とても良い美術館でした。
次、企画展は改めて。