一昨日の夜は突然の雷雨に襲われてどきっとしましたね。
でもその後の帰り道は、雨に濡れた葉っぱの緑のよい匂いを感じることができて、一足早い夏の訪れを鼻腔から感じることができてちょっとわくわくしてしまいました。

さて、そんな雷雨の日には特別な匂い【オゾン】がとくに発生する、という話をみなさまはご存知でしょうか?

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オゾンは、ドイツ・スイスの化学者であるクリスチアン・シェーンバインによって1840年に発見されました。彼は雷雨の中でオゾンが現れることに注目し、そしてその奇妙なにおいからギリシア語で【臭い】を意味する Ozo, Ozein から Ozon と名付けました。

オゾン (ozone)と は、3つの酸素原子からなる酸素の同素体です。腐食性が高く、生臭く特徴的な刺激臭を持つ有毒物質です。大気中にもごく低い濃度で存在しています。


しかしなぜ雷雨の日に発生するかなのですが、オゾンは高圧のところで発生しやすいという特徴があります。ですから、普段から大気中に存在するのですが、雷雨の日はとくにふしぎなあの匂いを感じやすくなります。

そして常温常圧では薄青色の気体であり、-111.9 ℃ (161.25 K) で紺色の液体となり(沸点)、-197.2 ℃ (75.95 K) で濃紫色の固体となります(凝固点)。色があるのもなんだか不思議です…。でも綺麗なだけでなく、フッ素に次ぐ強い酸化力を持つため、高濃度では猛毒なので要注意です。

ちなみに例えてよく言われるのは、レーザープリンタや、ホテルの消臭をするため圧力洗浄器などを使ったあとの部屋のにおい、プラズマクラスター発生器のにおい、漂白ハイターのにおい…なんともいえない、無臭に近いのだけれど厚みのある静電気を一気に鼻に吸い込んだ…ような不思議なにおいです。

雷雨の日、湿った空気の中にいつもと違う不思議なにおいを感じたら、それはオゾンのにおいかもしれません。ぜひ注意深く香ってみてくださいね。


こんばんわ*

今日は先週、4月21日(土)にアビエタージュにて開催させていただいた【スズラン香調香ワークショップ】の後記を…♪

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はじめに5/1の「すずらんの日」について、花言葉、毒性などについてのレクチャーを…
みなさま真剣なまなざしで聴いてくださいました!

(すずらんの豆知識についてブログでもご紹介しています♪当日いらして復習したい方もぜひどうぞ▶ http://s.ameblo.jp/q---b/entry-11219837658.html )

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その後ドライ・ロンシャン、フルーティ・グリーン、フェミニン・スウィートの3つのタイプのすずらんベースを試香していただき、一番好みに近いものを選択していただきました。
そこへ単品香料の割合をプラスマイナス、新たなアレンジ香料をプラスして各自オリジナルのすずらん処方を作成 ♪

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そしていざ調香☆
爪楊枝とスポイト、電子量りなど使い慣れない道具も多く、処方より大分入れすぎてしまった方も多数…!本来は
処方通り作らないといけないものなのです…けれどそれが予想外の個性になったりで、それぞれ誰ともかぶらない完全オリジナルの香りに仕上がっていらっしゃいました♪


そして次に、創作した香りに名前をつけていただきましたよ *

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天使のように後光の差したような写真に偶然にもなった、アネモネのバニラさんの香りは「白い記憶」。
トップは杏仁豆腐のようなフルーティなBenz aldehydeが効いていて、だんだんと優しいすずらんに変化する、まさに記憶を辿るような香り…。

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そして可憐な三つ編み少女香菜さんのネーミングは、「透明な朝の庭で」。
とても繊細でやわらかーい、香菜さんの見た目どおりの調和のとれたフローラルミュゲに仕上がっていらっしゃいました*

その他の方々のネーミングは…「Feminist」、「Savon Muguet」、「Fleur de Prunelle」、「優しい白昼夢」、「Drop」、「朝靄の開花」、「銀色の風」、「貴婦人」、「白昼夢」…*

【白】、【朝】、【せっけん】など、客観的にみるとすずらんの香りは、やさしく爽やかで心地よいイメージなのですね。
みなさまネーミングセンスもすてき♪お気に入りの香りは出来上がったでしょうか…*

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そして最後にすずらんのラベルを貼って完成 ♪

調香を通して、すずらんの香りの中に含まれるひとつひとつの香りの秘密、組み合わせの妙によるバランスの芸術性…なにかひとつでも感じていただけていたら幸いです☆


次回もまた素敵な会場で6月、7月と調香WS開催を絶賛企画中です。
今後の展開もぜひお楽しみに…*
眩しいほどの太陽に照らされた海はどこまでも続く自由の象徴…。解放的な気持ちになるこれからの暖かい季節になるにつれ、私は海の匂いが恋しくなります。

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香水では、そんな【海】を想起させる香調を【マリンノート】と呼びます。

マリンノートに使われる単品香調はたくさんあるのですが、今日はNerolという単品香料をご紹介します。
Nerolは海の近くを歩いているときふと感じる潮風のような、清々しい塩味をかんじる香りで、マリン系の香水に独特なアクセントを加えてくれます。

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そして意外なことに、このNerolは実際の薔薇の一成分にも存在する物質なのです。

生花に顔を近づけて、すぅーっと深呼吸すると、甘いだけではないすっきりとした香気が感じられることでしょう。そのすっきり感のひとつに、実は海の香りが隠れていました。

花の匂いを注意深く嗅ぐと、甘い香り、花粉のようなツンとした香り、枯れかけの苦い香り…様々な香りが入り混じっていることに気づくでしょう。

薔薇には海が隠れていました。
さあ、他の花には一体どんな香りが隠れているか…ぜひ探してみてくださいね。


暑い季節になると、冷たーく冷やしたボリュームのある果実イチジクが恋しくなる私ですが、イチジク(フィグ)はまさに夏の果物です。
古代ギリシアでは、栄養価も高いことから万能薬として食べることが推奨されていたのだとか。

そんな甘く青いイチジクの香りを、真夏の昼下がりのイメージで作り出したの香水に ディプティック『PHILOSYKOS』があります。

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どちらかというとグリーンな爽やかさと、カシスのような甘酸っぱいフルーティがたくさん効いた印象で、初夏にぴったりの香りです。
イチジクの葉と木、ホワイトシダーが入っており、さらさらした砂や木陰をも思い起こさせます。
このフィグの中の白砂のような独特な香りはstemoneという単品香料が特徴づけに使われることが多いそうです!

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変わって、ラルチザンパフュームの『究極の青いイチジク』。
こちらの方が名前には青い、と入っていますが、実際にはゲランの香水『ミツコ』にも入っている
γーundecblactoneといわれるピーチのようなココナッツのようなクリーミイな強い甘さを感じます。
けっこうコクがあるので、真夏よりも秋冬に夏の記憶を思いだしたいときにつけることなどをオススメしたい濃厚さです♪

ミルキーで芳醇なイチジクの恵みと上品なホワイトフローラル、高価で貴重なサンダルウッドが贅沢使われ、官能的で神秘的な香りです。ラグジュアリーな海外のスパのようなイメージもあります。

最近ではシャンプーなどに用いられはじめた、じわじわ流行中のフィグ。タイプによって印象がまったくことなる面白い香調なので、個性的な香りを探している方にとてもおすすめです!


バーや居酒屋やなどに行くと、様々なフレーバーや香りのよいカクテルに出会えるのも楽しみのひとつですよね。

とくに私のお気に入りは、お酒を飲みはじめてから、必ずといっていいほど一杯目に頼むジントニックです。
独特なすがすがしいスパイシーさが癖になる、【ジュニパーベリー】の香りが特徴のカクテルです。

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ジュニパーベリーとは、ヨーロッパ原産のヒノキ科の常緑針葉樹の杜松(ねず)の実のことです。直径6~9mmの紫黒色の丸い実で、乾燥させて香辛料にします。ジュニパーベリーには松ヤニのような樹脂独特の香りがあり、ジンの香りづけに使われるほか、肉料理やドレッシング、ザワークラウト(キャベツの酢漬け)などにもこの使われています。

そして…ジン(英語:Gin)とは、大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とした蒸留酒です。ジュニパーベリーの上に酒を流すことによって香り付けがされているのが特徴的。日本の酒税法上はスピリッツに分類されています。蒸留酒の中では比較的個性が強くない上、西ヨーロッパでは古くから知られているため、そのまま飲むだけでなく、カクテルの材料として最も多く使われているものの一つであります。

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また、19世紀以前のジンは、「労働者の酒」というイメージがあり、貴族の飲む酒ではないとされ、婿の出費会計書に「ジン」の名が入っていたことを知った親が婚約を解消したという逸話があるほどですが、20世紀にはカクテルベースとして一般になり、名門貴族の出であるウィンストン・チャーチルなどは、ほとんどストレートのジンに近いマティーニを愛飲していたといいます。


そんなジンの香りを存分に使った香水で私のお気に入りを紹介します *

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ペンハリガン【ジュニパースリング】

調香師 オリビエ クリスプがペンハリガンのために創りだした香水。
その香りは遊び心と気楽さ、そしてミステリアスさに満ちた、活気溢れる1920年代のロンドンへのオマージュだそうです。

まさにドライで辛口なキレのあるジントニックを思い出させる香りです。

パリっと糊のきいたシャツとスーツを自分らしく装える男性がつけていたら、とてもすてきだと思います。それとあえて中性的な女性がつけてもミステリアスかも…。
ジントニックがお好きな方、ぜひチェックしてみてくださいね♪



聞き慣れない【パンプルムス(仏)】とは日本語で…【グレープフルーツ】のことを言います。

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香水を作るとき、グレープフルーツの
さっぱりとした甘苦さ+果汁のコクを表現してくれるのが、【メチルパンプルムス】という単品香料を使用します。

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例えばこんな香水にも使用されています…♪
【パンプルムス ローズ】
2009年発売のユニセックス香水。グレープフルーツとローズの香りをメインとしたシトラス・フローラルの香調をベースに、厳選された最小限のマテリアルを見事にブレンドして、品格とセンシュアルをきっちりと漂わせる、ソツのない香り。

トップーグレープフルーツ、オレンジミドルーローズやルボフィック
ラストーベチバー

ユニセックス仕様らしく、男女どちらにでもマッチしそう。シンプルなボトルにも気品が…。


それから、

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エルメス旅シリーズ
【ナイルの庭】
春の訪れとともに、軽やかにまといたくなる香り!


名前もかわいい、シトラスやマリンに似合うグレープフルーツです♪
マリーゴールドに香りがあるのをご存知でしょうか。

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マリーゴールド(英語: marigolds、学名:Tagetes)は、キク科の花で、よく日本でも鉢植えなどを見かけます。黄金の夕焼けのような橙~赤茶色の花弁が特徴的ですね。

また、花の色や形がよく似ていて、葉にトマトのへたのような青臭いにおいのあるキンセンカを指すこともあるそう。

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●命名ーエトルリアの神【ターゲスTages】の名から
●意味ー「聖母マリアの黄金の花」
●花言葉ー「信頼」、「悲しみ」、「嫉妬」、「勇者」、「悪を挫く」、「生命の輝き」、「変わらぬ愛」、「濃厚な愛情」

花言葉もきらきらとした太陽のような、強かったり明るい意味が多い気がします。



アメリカ大陸の熱帯と温帯にかけて約50種が分布し、ほかにアフリカに1種あり、5~10月にかけて咲く花。

異臭が激しく、有毒植物と誤解されていた時期もあります。ジョン・ジェラードは、花を噛んだ少年の唇が炎症を起こした、猫に与えたところ、猫が死んでしまった、などの話を伝えています。

…と、言われていますが、花から採られたオイルはすっきりと苦味のあるマーマレードのようなさっぱりしたよい香りです。

スズランのベースにも発見されており、メンズ香水などにも合いそうなキレも感じます。

たしかにキク科らしい、特有のクセがありますが、子供のころからお刺身のツマなどで菊に慣れ親しんている日本人には意外と馴染み深く感じるかもしれません。

こだわりの強いアロマオイルショップでは取り扱いがあるかも!ぜひ菊の香りがお好きな方、お試しあれ☆
【キノコの香り】と言われて、みなさまはどんな香りを想像されますか?

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食べると独特のコクがあって、パスタだとエリンギ、エノキなどキノコパスタのように主役にもなるし、すき焼きでの椎茸はクセは少ないけど丸みがあって出汁がよく染みたような…など。

馴染み深くて色々想像できるかと思いますが、実はこのキノコ様の香り…ジャスミンにも使われることがあるのです!!

びっくりでしょう?
あの【花の王様】と別名を持つ白い花に、野菜のキノコ臭が必要なの?!!
…私もはじめそう思いました。

ですが、生花らしい一瞬むわっとくるようなふくよかさを醸し出すのに一役買うのがキノコの香り…「Jassemal(ジェッセマル)」。
ほーんの少量入れるだけで、やわらかでまろやかなコクが出ます。すごい!
ちなみに似た名前で「Jasmal(ジャスマール)」もあり、こちらは効果が少し控えめな印象。
香水などをガスクロマトグラフと呼ばれる分析機器にかけると、よく現れるのは「Jassemal」のほう。ぜひ、ジャスミンの効いた香水を嗅いだとき、キノコ的な香りがほんのりするか、確かめてください♪


ちなみに番外ですがフレーバーでは…

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松茸フレーバーのお吸い物などには「Methyl cinnamate」という、これまた渋み、深みのあるキノコの香りがよく使われているそうです。

この「Methyl cinnamate」はなんとイチゴフレーバーにもよく使用されます!!
ちいさーいイチゴのツブツブ、種?感を表現してくれるのがコレ。はじめて嗅いだときはかなりのびっくりさに(これがフルーツにはいるの??)と目が点になりましたが、今は納得。

ぜひ、イチゴからもキノコ臭を嗅ぎ分けてみてください☆


香水史上に残る名香の一つに、フローラル・フローラルの最高傑作【ディオリッシモ】があります。

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1956年発売以来、現在でも変わらない人気を保ち続けるこの香水は、ディオール自身の最後のプロデュース作品となりました。

Issimoとはイタリア語で「もっと」、「とても」という意味。
「とてもディオールらしい」と名付けられたこの名香は、ディオールが【幸運のお守り】として毎年春のコレクションにも気に入って取り入れていた《スズランの花》をテーマとしています。

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清楚で気品のある「草原に咲くスズラン」を表現するため、最小限 の原料で紡ぎだした、たいへん完成された香水です。
ほとんどスズランのシングルフローラルノートと言ってもいいくらい、他の香りはスズランをよりスズランらしく香らせるために組み込まれている感じです。ディオールはこの香りを作り出すために、自宅にスズランを植え、香りの研究をしていたとも言われます。

調香師はエドモン・ルドニッカ。当時、合成香料が出回り始めその香りの強さを抑えるために、次々と甘く濃厚な香りが作り出されてたこの時代、ほとんどフレーバーのような香りに辟易したルドニッカは、香りを最小限に削ることでディオールの描く「若さに溢れて上品ながら、素朴なスズラン」の香りを作り出したのです。単純に、単純にすることで、歴史に残るスズランのシングルノートが出来上がったのですね。

その他の香りとしてはボロニア、イランイラン、アマリリス、ジャスミンなどが溶け合い、サンダルウッドの包容力のあるやさしい香りのラストノートも感じられます。

ディオールは本当にスズランの花を愛しており、葬儀の際にはスズランの花で棺が覆われ、生前に愛した香りに包まれ天に召されていったそうです。



スズランの天然香料は、抽出しても本物の花のような香りが感じられないため、ほぼ作られていません。それでも、スズランらしい清楚な香りをここまで再現したものは当時としては稀有な存在であり、その後の香水業界に新たな可能性を指し示した意味でも、偉大な名香と言われているのでしょう。