自分の気持ちが信じられない。
好きになってはいけないのに。
信じたくない。
信じられない。
こんなにも好きなのに…いや、認めたくない。
二人が仲良く話しているところをみると、祝福したい心と、嫉む心が分かれる。
親友だけど、友達じゃない。
この思いを伝えたら君はどうなってしまうんだろう。
それより、わたしはどうなってしまうんだろう。
「ねえ、ミワ、どうしたらいいと思う?」
恋愛相談を受けてしまった。
――それはこっちの台詞だよ。
そんなこと言えるはずもなく、心にないことを言ってしまう。
「サキちゃん、もう両想いも同然じゃん?
思い切って誘ってみたら?」
どうしたの、わたし。
こんなこと思ってもないのに。
誰に相談したらいいの、この気持ち。
普通なら親友に言うところなんだろうけど。
でも、サキに言ったら何が起こるか分からない。
湯船につかっていると、湯気の中に君の顔が浮かぶ気がする。
愛しい。
恋しい。
許されないのに。
どうしたらいいの…。
ある日、電車に乗っているとあの人の顔が浮かんだ。
いや、浮かんだだけではなかった。
実際にいた。
声を掛けようか、掛けまいか。
躊躇していたら、向こうから話しかけてきた。
「あ、大橋!」
無邪気な笑顔を向けている。
こんな顔、見せないでよ。
好きになっちゃう。
もっともっと。
隣に座ることになった。
隣を見ると、君の顔。
今にも告白しそうになった。
想いを伝えたかった。
だけど、そんなこと許されない。
この時間がいつまでも続いたらいいのに。
永遠に。
暫くすると、話しかけてきた。
「大橋さ、サキと仲良いじゃん、
サキってどんな感じ?」
…返答に困るよ。
こんな質問。
「俺に見せない顔もあるのかなぁ、って。」
やめてよ。
項垂れるだけになってしまう。
何か答えなきゃ。
「…え、別にどんな感じ、って言われても。
…普通にいつも明るい感じ?」
「まもなく都立大学~」
「あ、もう俺降りなきゃ。
じゃあ、また明日ね。」
行かないで。
帰らないで。
ずっとここにいてよ。
階段を上る姿は、楽しそうだった。だけど、何処かに悲しみを感じた。
自分を映しだしたかっただけなのかもしれないけど。
サキのところになんか行かないでよ。
一筋の泪が流れてきた。
行かないで。
ずっとわたしのところにいて。
もう中目黒。
降りなきゃ。
あきらめなきゃ。
無理なんだから。
あの人と結ばれる運命にあるの。
変えられない。
わたしが入るところなんてない。
叶わない。
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○しおり○さんのリクエストからです!
再び曲を元に書いてみましたが…。
重いなぁw
ところで名前だけはちゃんとしたつもりですw
主人公はそのまんまでミワ、親友(ライバル)はサキ。
親友の名前はテキトーですが。
名字を大橋にしたのは目黒川が通っているからw
で、慶應ということでキャンパスを日吉として、東横線で通ってるイメージ。
彼は都立大学(←何となく。)、主人公は中目黒(目黒川繋がり)。
関係ありませんがmiwaのインディーズの奴って検索すればあるものなんですね\(゜□゜)/
著作権が普通のよりヤバそうなので載せませんが。
フルはyoutubeではなさそうです。
是非買って聴いてくださいねぇ~w