スエーデンの城 | Untitled

スエーデンの城(’62)フランス国旗

 

原作:フランソワーズ・サガンの戯曲「スウェーデンの城」

監督:ロジェ・ヴァディム

 

日本の配給会社がポスターやらチラシやら、全部刷り終わってから

しまった~ビックリマーク “スウェーデン”を“スエーデン”にしてもうた・・・ ガビーン汗

 

・・・・刷り直さんのかいっ!(笑)

 

原作と同名タイトルにも関わらず、あまりにも残念な邦題ですね。

 

サガンの原作なら、先に読んでおけばよかったな・・・・。

 

 

スウェーデンの片田舎に、ファルセン家の宏壮な城館があった。

大きな湖の中に浮んだ島にそびえるこの城は、冬ともなれば

雪で外界と完全に遮断されてしまう。

 

城主ユーゴー(クルト・ユルゲンス)は、妻オフェリー

フランソワーズ・アルディ)がありながら

若く美しいエレオノール(モニカ・ヴィッティ)との結婚を望み

オフェリーを死んだと称して城の一室に幽閉してしまう。

 

一方、エレオノールとその兄セバスチャン(ジャン・クロード・ブリアリ)は

互いに、異常なまでに深く愛し合っていたが、兄の破産を救うために

彼女はユーゴーと結婚したのだった。

 

そこへ、ユーゴーの従弟エリック(ジャン・ルイ・トランティニャン)が

城を訪れたのだったが・・・・。

 

 

今となっては、廃盤プレミアDVDとなってしまいましたが

画質があまりにも酷すぎる。 ずっと、こんな感じですよ(VHSより酷いわ)

 

照明にかける予算がなかったのかと思ってしまうほど、暗~っ 汗汗

トランティ・・・・なんや、ブリアリかい~ 顔認識も危ういほどで

モニカ・ヴィッティの美しさも半減してまうわ。

 

再DVD化の際は、ぜひぜひ、デジタル・リマスター版でお願いします。

 

 

モノクロのスチール写真の方が綺麗に撮れてるって、どういうこと?(笑)

 

ああ、でも、やっぱり、モニカ・ヴィッティ綺麗だわ・・・・。

’62年っていうことは、 『太陽はひとりぼっち』 と同じ年だ。

だるっだるの気だるさがピークの頃ですね(笑)

 

なんか、すいません。

本編以外のところで、ぐだぐだ文句たれてしまって・・・・。

 

で、本編なんですが、歌わないフランソワーズ・アルディまで擁して

豪華俳優陣で挑んだわりには・・・・。 う~~ん(うなって終わらすな!)


 

これを言ってしまったら、アレなんですけど、戯曲が原作だけに

舞台劇なら、それなり愉しめたんかな・・・・。

城の中の密室劇なのに、何か散漫としてしまってるんですよね。

 

映画に”モード・ジャズ”を取り入れた先駆的存在でもある

ロジェ・ヴァディムですが、古城の中で繰り広げられるドラマに

ジャズが合ってんのか、合ってないのか・・・・合ってないな(笑)

 

ああ、あの人なら・・・・

 

ルイス・ブニュエルなら、愛憎の渦巻き具合も

毒っ気の効いたブラック・ユーモアも、上手く引き出せたのでは?

なんて、実現不可能な妄想に浸るのでした・・・・。

 

 

 

フランソワーズ・サガンの名曲戯曲を、ロジェ・ヴァディム監督が見事に映画化した官能ドラマ。

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