太陽はひとりぼっち | Untitled




太陽はひとりぼっち(’62)イタリア国旗フランス国旗


監督は、ミケランジェロ・アントニオーニ


原題は 『蝕』 

日食とか月食の「蝕」。手前の天体が、向こう側の天体を覆い隠す現象。

そして邦題が 『太陽はひとりぼっち』

主演のアラン・ドロンの出演作をもじったようにしか思えませんが・・・・


アントニオーニ監督の “愛の不毛” 4部作のひとつ

植毛もできないほどの不毛っぷりです。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

この作品も、分かるか分からないかと言われれば、分かりません(笑)

でもですね・・・・この気だるい感じが、この前観た 『』 から癖になってしまいました。

筋なんてないようなもの。 でもいいんです。 そんなものは・・・・

そんなに筋にこだわるなら、映画なんか観ずに小説でも読んでろっ!

って、アントニオーニ監督が言ってそう。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

モニカ・ヴィッティが無感情、無表情、倦怠感溢れて、もう~だるっだるなんです。

「あなた分かる? テーブルも、クロスも、本も、男も同じ・・・」

「飽きるのよ・・・」

アラン・ドロンとの出会いも、テーブルや本と同じにしか見えていなのかも・・・・

そうかと思ったら、独特のハスキーボイスで高笑いしたり

完全に、彼女のツンデレにやられました(笑)

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

モニカ・ヴィッティが、ケニアに住んでいた女友達に

「彼らは幸福を追求せず、自然のまま生きているんでしょ?」

「ここでは、物事がすべて複雑だわ、愛さえも・・・」


アラン・ドロンと部屋にいる時

「昨夜は何やってた?」

「人はなぜ質問ばかりするの?」

「愛し合うのに互いを知る必要はないわ」

「愛し合う必要もないかも・・・・」


ただの面倒くさい女です(笑)

でもですね・・・・

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

愛や物欲に固執する人間に対する空虚感を、モニカ・ヴィッティを介して描いていたのでしょうかね。

彼女がアラン・ドロンの部屋から出て、颯爽と歩いて行こうとしたら

人にぶつかりそうになって立ち止まり、虚空を見上げるんです。

その目が、哀しい目なんですよね・・・・


→ ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品



ひょんな事から出会ったヴィットリアとピエロは惹かれあい、肉体関係を結んだ。しかし、その関係にすべてを賭けるような情熱もなく・・・・
太陽はひとりぼっち [DVD]/アラン・ドロン,モニカ・ヴィッティ

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