ココ・アヴァン・シャネル(’09)

エドモンド・シャルル=ルーの同名小説を原作とした ココ・シャネル の伝記映画
監督は、アンヌ・フォンテーヌ
アンナ・カリーナ の芸名の名付け親である ココ・シャネル
若き ルキノ・ヴィスコンティ に、ジャン・ルノワール監督を紹介して
映画の道に進ませた ココ・シャネル
映画界にも少なからず影響を与えた、稀代のファッション・デザイナーはどんな人だったのか。
シャーリー・マクレーン主演の 『ココ・シャネル』
と、どちらを観ようかと思いましたが、こちらにしました。

ココ・シャネル の全生涯を描くのではなく
シャネル になる前の ココ の、 孤児→ 歌手 →愛人 といった不遇の時代
そして、成功までの課程を描いています。
ひとりの全生涯を、2時間そこそこで描くなんて到底無理なはなしで
この思い切った焦点の絞り方は面白かったですね。

その ココ・シャネル をオドレイ・トトゥが演じていたわけですが
私も、彼女の 『アメリ』 に魅せられた1人ですけど、意外にもそれ以来の彼女の出演作品
スカした感じで、愛想も相当悪い(笑) でも、したたかに何かを狙っている。
“現代女性の草分け” と呼ばれるベースがここにあったのでしょうか。

コルセットを拒否し、ヒールのない靴、羽根のない帽子
そして、男物の服で世間を驚かせた ココ・シャネル
「究極の色ってなんだと思う?」
「瞳に映えるのは “黒” だけ」
当時は、喪服にしか使われない色だった “黒”
彼女が “黒” を服飾の基本色へと昇格させたんですね。

彼女は相当な愛煙家だったようで、右手に煙草を持っているシーンがとにかく多くて
あと、咥え煙草で裁縫したりしていましたが
フランスでは’93年以来、煙草の広告は禁止されていて
映画のポスターが掲示された際、オドレイが右手に煙草を持っていたため
ポスターが全面回収される騒動が起きたんだそうです。

なので、このブログでの全画像は煙草ありで(笑)
咥え煙草のオドレイ、様になってましたよ。
田舎のナイトクラブからパリへ、そして世界へ──
コネクションも財産も教育もない孤児院育ちの少女が、
世界のシャネルになるまでの物語。
ココ・アヴァン・シャネル 特別版 [DVD]/オドレイ・トトゥ,ブノワ・ポールブールド,アレッサンドロ・ニボラ

¥1,500
Amazon.co.jp