メイド・イン・USA | Untitled

メイド・イン・USA(’66)フランス国旗


監督は、ジャン=リュック・ゴダール


なんて美しいのでしょう・・・・

アンナ様

ブルーのアイシャドーが魅力的

この後、 「ぶるるっ~」 って起き上がるんですよね。

ロバかっ!!

可愛いすぎる・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

これだけ、訳の分からないストーリーなのに、何でこんなに面白いのでしょう。

ほんと、ゴダールは不思議な人です。

「まるで、ハンフリー・ボガード主演のディズニー映画だ」

よく、わからないんですけど(笑)


新聞記者であるアンナ・カリーナが、元婚約者の死の謎を調べるべく

アトランティック・シティにやってきた・・・・・らしいのですが

最初に会った男に、2足のパンプスを取り出して

「この服に、どっちが合うかしら。青か白どっち?」

「青だ」

で、その青のパンプスで、その男やっつけちゃうんです。

カッコイイ~

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

で、気絶?している男を引きずって、ベッドに横たえるのですが

ジャケットのポケットの中とかをチェックしていたら

歯ブラシと歯磨き粉が出てきたんです。

このオッサンは、アンナと会う前に、何を慌てていたのでしょう(笑)


次に会った男の部屋で、トイレでギターを弾いてる東洋人がいるんです。

「この人だれ?」

「ぼくの恋人、ドリス・ミゾグチ」

どうやら、ゴダールが崇拝している溝口健二に、ひっかけてるみたいです。

他の役名も、様々な著名人の名前を使っているみたいです。

面倒くさいから調べませんけど(笑)


その後、アンナは 「『私は消えた』と言ってね。」 と言って

フレームインして、カメラ目線でフレームアウトするんです。

なんでもこいです。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

今作では、 “壁際に立つ” を、かなり意識してますね。

あ、さっきは、パンプスを武器にしてましたが、一応拳銃も使ってて

その隠し場所が、“美食百科” を、くりぬいて隠してるんです。

ご丁寧に字幕で、「何とか美食百科」 って出してくれて、思わず声出して笑ってしまった。

拳銃が並んでるショーケースを、ぶち破って盗むんですけど

ど・れ・に・し・よ・う・か・な・・・

って選んでるんです。

ゴダールは、天才なのか、幼児をそのまま大きくした人なのか・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

“共産主義” とか “右翼” とか “左翼” とか “ファシズム” とか

政治的な言葉が出てくるので、わけがわからなくなるのですが、アンナが

「私には、すべてが中国(チンプンカンプン)」

と言って、あ~がり目、さーがり目をするんです。

中国=チンプンカンプンが、私にはチンプンカンプンです(笑)

面白かったからいいんですけど

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ジャン=ピエール・レオも、とぼけた感じで出ていて

「愛の最大時速は?」

「答えは、68キロ。あと1キロ出すと・・・。」

そこから先は、言わなくていいからっ(笑)

嬉しそうに言っちゃうんですけどね。

高笑いして、隣の男に頭、ぶっ叩かれるんですけど。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

私、すごい発見をしてしまったのです。

アンナが元婚約者の死因を調べるために、検死した医者に会いにいくのですけど

医者と話している時に、ハエがアンナの横を、ブ~ンって飛んでいくんです。

アンナが、「うるさいわね」 みたいな顔で、ちらっと見るんです。

なんか私、 『アメリ』 みたいなことしてますね(笑)

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

会話の中で、元婚約者の名前を言う時に

「リシャール・ポ・・・・」

「・・・・」 の部分に必ず、変な音が入るんです。

飛行機の爆音とか、電話のベルとか、車のクラクションとか

意味があるのか、ないのか・・・というのは、どうでもいいですね。

何回も名前を発するシーンがありましたが、最後までやりきってましたからね。



→ ジャン=リュック・ゴダール監督作品


ジャン=リュック・ゴダールとアンナ・カリーナの最後のコラボレーションとなったサスペンスコメディ。ジャーナリストのポーラは謎の死を遂げた恋人の消息を求めてある都市を訪れる。不思議なその街で、彼女は警察とギャングの陰謀に巻き込まれていく。
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