もはや、全力でおふざけへ振り切っているバレエ・ダメンズ・グランプリ。
まさかのアクセス数上昇により、おバカなブログが、ランキングでジャンル1位になってしまい、恐れおののいております😅
でも、それだけ楽しんでいただけているというポジティブ思考で(笑)、本日は、第7位を発表します!
クロード・ベッシー女史も顔負けの辛口解説は、審査員長ミルタ様(ダメンズ被害者の会 名誉会長)です。
よろしくお願いします。
第7位
・ルカシュ(「森の詩」)
そもそも、「森の詩」とは、詩人ウクラインカの原作を基に、スコルリスキーが音楽を手掛けたウクライナを代表するバレエ。
キエフ・バレエ(現ウクライナ国立バレエ)が、かつて来日公演で上演したことがあるほか、漫画「SWAN」でも取り上げられたことがあります。
日本では、少しレアな作品のため、このミルタ様が、ストーリーをご紹介しつつ、ダメンズに厳しくダメ出ししていきます。
かつてテレビ放送もされた、キエフ・バレエによる全幕映像。
「森の詩」、ざっくりお伝えすると、ウクライナ版「人魚姫」。
ヒロインは、森に棲む妖精マフカ。
ある日、若者ルカシュと出会い、たちまち恋に落ちてしまいます。
このあたり、「ラ・シルフィード」にも通じるものがありますが、大方の予想通り、こうした恋は大体上手くいきません。
グサッ(シルフィードさんのライフ、残り僅か😅)
さて、すっかり惚れてしまったマフカは、「パート・オブ・ユア・ワールド~♪」を地で行くスタイルで、ルカシュと同棲をスタート。
ところが、ここで立ちはだかるのが、ルカシュの母親
家事ができないマフカを責め、麦を刈り取らせようとしますが、麦の妖精たちが「刈り取らないで!」と懇願する声が聞こえてしまうマフカには無理。
現代でも、多くの女性が苦しむ嫁姑問題、ここまで盛り込んだバレエも珍しい…。
リュボフィ・ダンチェンコ(マフカ)&ニコライ・プリャドチェンコ(ルカシュ)
マフカにしびれを切らした母親は、未亡人のキリナを連れてきて、ルカシュとくっつけようとします。
このキリナ、マフカへの当てつけ?というくらい家事に勤しむため、母親はすっかりお気に入り。
で、ルカシュもまんざらでもない様子…。
ちょっと!これは、あるまじき行為ですよ!
嫁姑問題、男性がお嫁さん側の味方をせず、「自分の母親が正しい」という態度をとるのがダメ!
こいつに至っては、恋人を差し置いて、他所の女性とくっついてしまうとかあり得えない!
というか、女性がこれだけ働いているなら、笛を吹いていないで、あなたが手伝いなさい!
エレーナ・フィリピエワ(キリナ)
マフカは、必死にルカシュの心を取り戻そうとしますが、ルカシュは、彼女を拒絶し、その場を去ってしまいます。
彼女の美しさに惚れたにもかかわらず、鬱陶しくなったら突き放すとか、女性を都合よく扱うにも程があります!
棲む世界が違うマフカが、人間の世界に馴染めるように、あなたは何かしましたか?
いえ、何もしていないですよ?笛を吹いていただけですよ?
傷ついたマフカは、岩の精に身を委ねて姿を消します。
一方、村ではルカシュとキリナの結婚式が開かれますが、マフカの幻を見たルカシュは、彼女への愛を思い出し、森へと走っていきます。
都合よく「僕が本当に愛していたのは、彼女だ!」という名推理にたどり着くのも「バレエあるある」ですわ。
オデット :「私のジークフリートと並ぶ『走れダメンズ』…。」
ガムザッティ:「結婚式で幻を見るとか、私のフィアンセと同じ症状だわ…。お巡りさん、この人怪しいです!」
ルカシュは、マフカに許しを請いますが、後を追ってきたキリナに追い詰められたマフカは、猫柳に姿を変えてしまいます。
キリナは、ルカシュにその木を切り倒すよう言いますが、ヘタレなルカシュには無理。
我慢ができないキリナは、自ら斧を振り上げますが、火の精の逆襲に遭って退場。
取り残されたルカシュが、猫柳の枝で作った笛を吹くと、辺りは雪景色に。
ルカシュは、ようやくマフカと再会しますが、吹雪の中、彼の身体は次第に冷たくなっていくのでした…。
キエフ・バレエの黄金ペア、タチアナ・タヤキナ(マフカ)&ワレリー・コフトゥン(ルカシュ)
テチヤナ・リョゾワ(マフカ)&イヴァン・プトロフ(ルカシュ)
(皆様からのコメント)
”『家事ができない』からって、、、酷い(泣)モラハラパワハラは絶対に許せません〜”
”妖精だとわかってマフカを嫁にしたくせに、姑の嫁いびりをとめられもせず、姑に押し切られ人間の嫁をもらい、その嫁は木になったマフカを切り倒そうとする始末。全部ヘタレなルカシュが悪い!”
”妖精に家事を求めるな”
”結婚してからニーズの変化を妻のせいにするのはDV野郎の典型、かつ重婚と言う罪も犯している”
”ジェームズと迷いましたが、意地悪な姑がいるという点でルカシュが一歩リード”
最後まで笛ばっかり吹いて、とんだオタクでしかないけれど、マフカは、それでも彼が良かったのかしら…。
私の新入社員にも、ヘタレを許してしまう困ったちゃんがいるけれど…。
カナリアの精:「でも、音楽の成績はAをあげましょう♪」
